☆ ページ9
．北斗
辰哉「みんな、ちょっといい？」
大介「どうしたでやんすか〜？」
辰哉「今度ね、新しい人が来るんだ。」
亮平「新しい人…？」
しょっぴー、阿部ちゃんは不安になってる。
そりゃそうだよな。
俺だって、そうだもん。
康二「先生？それとも…？」
康二くんの声が悲しそうだった。
ここに来るってことは、そういう事だもんな。
康二くんも、みんなもなんとなく察してはいるんだろうな。
照「先生だよ。」
康二「ほんまに？良かった。」
康二くん、心の声漏れてるよ。
翔太「ねぇ、北斗。」
北斗「ん？どしたの、しょっぴー。」
翔太「北斗はさ、知ってんの？」
北斗「え、なんで？」
翔太「阿部ちゃんが、」
ソファに座ってる俺の横にしょっぴー、その横に阿部ちゃん。
亮平「北斗、新しい人が来るって行った時、全然驚いてなかったよ。」
北斗「よく見てるね(笑)」
翔太「知り合いなの？」
北斗「、うん。俺の親友？だよ。」
また、躊躇ってしまった。
こんなつもりじゃなかったのにな。
俺の隣に、涼太くんがいる。
きっと、涼太くんはわかってる。
でも、何も言わないんだ。
翔太「北斗の親友なら安心だよな。な、阿部ちゃん。」
亮平「うん、そうだね。」
みんな、俺に信頼起きすぎたよ。
涼太「ね？大丈夫だって言ったでしょ？」
涼太くんが、隣から小声で言ってくる。
涼太くんは、いつから分かってたのかな。
やっぱり、涼太くんはすごいな。
亮平「名前は？」
辰哉「北斗。」
あ、俺が言うんだ。
北斗「ジェシーっていうんだ。」
蓮「外国人？」
北斗「ハーフだよ。」
蓮「どこの？」
北斗「アメリカ。」
翔太「行ったことあんの？」
涼太「行く行かない関係ないでしょ。」
翔太「知ってるよ。」
しょっぴー、涼太くんからの鋭いツッコミ(笑)
大介「いつ来るの？」
辰哉「明日。」
あべなべ「明日！？」
声揃ってる(笑)
仲良いね(笑)
亮平「早くない？」
北斗「昨日連絡来てさ。」
亮平「昨日の今日！？」
北斗「早いよねぇ。」
俺も早いと思う。
辰哉「でさ、みんなのことも知ってもらうんだけど、みんなもある程度知ってた方がいいだろ？」
大介「俺らは何を知ればいいの？」
辰哉「それは、北斗から聞いて。」
北斗「…え、あっ俺？」
まさか、俺に振られるとは思ってなかった。
いや、まぁ俺の知り合いだからなんだけど。
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作者名：叶夢 | 作成日時：2021年3月30日 2時
