20話 ページ21
貴方side
好きになった理由は簡単だ
彼が敵に立ち向かった場面を病院の帰りに見たからだ
黄色いリュックを敵に投げ、多分同級生の男子を必死に助けようとした姿を見て僕は一目惚れをした
話しかけようとしたが敵に遭遇した後で話しかけるのもあれかと思った
それにもしかしたらどこかで会えるのかと少女漫画のような展開を夢見ていたからかもしれない
そのまさかで体育祭の時、観客席から見ていた僕は強い相手にボロボロに立ち向かう彼を見つけた
だから今度こそ話そうと思った矢先
『告白してしまったというわけだ』
「突拍子すぎやん!」
『見つけた途端頭の中が真っ白になったんだ。いつの間にか告白してた』
やってしまったと思った時にはもう遅く学校中に広まった
「じゃあずっと片思いやったんやね」
『そうだな。それに嬉しいこともあった』
「?」
『僕、一応自分が周りにどう思われているのかほとんど知ってるんだ
ファンクラブがあることも知ってるし女子たちが棒をどういう目で見てるのかも分かる
どこに行ってもいい意味の歓声をあげられる
嬉しいっちゃ嬉しいけど友達と呼べる人があまりいなかったんだ
でも緑谷くんと話したことで君たちと普通に話せたし、色々言ってくれたり、友達と呼んでもいいのかわからないけど...
僕はそれが嬉しい』
どこか寂しかったんだと思うんだ
他のみんなは話しかけてきてくれても僕のことをよく知らないから
『緑谷くんやみんなには本当に感謝してる』
本当に心の底からそう思うよ
「Aちゃん。私たち友達だよ?そんな自信なさげに言わなくてもええから!」
『そうかい?』
勢いよく首を縦に振った麗日くん
首が取れそうで焦った
「えぇなぁ...」
『何か言ったかい?』
「何でもない!早く仲直りできるとええね!また連絡する!」
『あぁ』
麗日くんの背中が見えなくなると僕も歩き出した
ヒーロー科のみんなはやっぱりいい人だなと思っているといきなり視界が歪んだ
『...!?』
「全く...君は探るのが好きだねぇ」
『あ、んた...は...』
なすすべもなく僕の意識はそこで途切れてしまった
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ふくん - 最高っす( ；∀；)ｶﾝﾄﾞｰｼﾀ (2019年1月13日 10時) (
レス) id: b644f9dd35 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - やる時はやる男、緑谷降臨！夢主家族を痛め付けるヴィラン早く捕まれェ(;＿;) (2018年8月27日 0時) (レス) id: 3603310884 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月17日 20時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
カン詰め(プロフ) - 青花さん» ありがとうございます! (2018年1月7日 23時) (レス) id: 4966fd641a (このIDを非表示/違反報告)
青花 - とても面白いですね！この作品が大好きです！缶詰めさんと共に応援します！投稿頑張ってください！ (2017年12月23日 16時) (レス) id: ed79109cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カン詰め | 作成日時：2017年10月8日 12時
