【ヒロアカ】犯罪者と私の日常【番外編】 (ページ18)

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彼の意図ページ18

IFストーリー

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《_____速報です

ステインこと赤黒血染が脱走しました

繰り返します

ステインこと赤黒血染が脱走しました

目撃した場合は近くのヒーローや警察に情報を》

＊＊＊

「ステイン様～!!」

パトロールをして屋上に来た途端また聞こえたこの声
ここに来るまで何回こんな声を聞いたのか
叫び声や悲鳴ではなく、歓喜の声

私が高校生の時、彼の動画を見て感化された人たちが主に彼を崇めている
一目見ようと探している人もいる

ただ全ての人がそういうわけではなく、ほとんどの人は恐怖に怯えているのも事実
もうすでに何人か殺されている

正直接触したくない
だって必ず_____

『...回想に浸ってる時に刃物を突きつけるのやめてもらえますか。ステイン』

「ハァ...それは聞き入れられない願いだな」

奪ったのだろうか。前に使っていたものと違うナイフを首に突きつけられた

なんで接触したくないと思ったら接触してしまうのか...思ってなくても接触しそうだけど

『ご要件は』

「お前と話をしたい...ハァ...」

『理由は?どうせ彼でしょう?』

首に突きつけていたナイフをスッと横に引いた
血が流れる感触がした

「...」

『...あの、まさかそのために脱走したんですか。あなた』

「あぁ」

『とりあえず安全かどうかだけはっきりしてください。どっちにしろあなたを捉えて警察に引き渡さないといけないので』

「危害は加えない」

『本当ですね?なら少し離れてください

それとこちらも質問いいですか?』

「...」

とりあえずいいっていう返事だと捉えた

『どうやって脱走したんです?確かあそこ本当によほどのことがない限り出られるはずがないんですけど』

1番知りたいことだ

なぜあのタルタロスと呼ばれる監獄からそうやすやすと出られるのか

「話の内容よりもそれか。それは言えん」

『そうですか。質問に答えてくれたのであなたの言う通り話をしましょう』

「...あっさりだな」

『あなたは自分にとって無駄な殺生はしない主義でしょう
それに人質を取るタイプではないと思ったので』

「そうか。なら質問しよう」

「お前とあいつの関係はなんだ」

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