【ヒロアカ】犯罪者と私の日常【番外編】 (ページ12)

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「Aちゃんどうしたん?」

『うら、うら、うらさん』

「私の新しいあだ名?考えてたん?」

『いやその...あ、ちょっと聞きたいことがあるのでございますが、私のチョコの包装紙とか覚えてますでしょうか』

「き、急に何?顔怖いよ?まぁ一緒に作ったから覚えてるけど...リボンの色変えてたよね」

『その中で一個だけ赤いリボンがあるのだけど誰に渡したかわかる...?』

ものすごい理不尽な、というかすごく無茶ぶってる質問だとは自覚してるが聞かないと私の精神がもたない

「赤のリボン?...あ、もしかして爆豪くんに投げたやつじゃないかな?」

『バクゴウ』

「て言っても一瞬やったからようわからんけど...」

『情報くれただけでも感謝しますありがとうございます』

「一応聞くけど...もしかして本命...?前マカロン作ってたからそうかなって」

そうでございます
と、態度で示した。すると麗日さんは何か色々察したらしく

「まさか、本命と義理間違えて渡したん...?」

『...そう、です...』

「それ先言って!」

『すいません!』

「とにかく爆豪くんのところ行こ!ってここにいない!部屋行こ!」

『うぉぉうお』

麗日さんは私の腕を掴んでエレベーターに乗った
向かった先はもちろん爆豪の部屋だ

「爆豪くん起きてる?Aちゃんが話したいことがあるみたい」

「...あぁ?」

『ごめん爆豪頼むから出てきて死ぬ』

「勝手に死んどけ」

『いや頼みますほんと投げたことは土下座して謝るから出てきてくださいぃい』

「Aちゃんの命がかかっとるんよ!お願い爆豪くん!」

「ゴチャゴチャうるせぇな...んだよ」

めんどくさがりながらも出てきてくれた爆豪に泣いて感謝したい

『デテキタ...あのさっき渡した奴まだ食べてない?』

「...食ってねぇよ」

『それの返却を願いたい』

「あ?」

『いや何も言わず頼みます』

「ったく」

一旦部屋の中に入ってまた出てきた
手には赤いリボンの袋が握られていた

『アァありがとうございます』

「よかったねAちゃん!」

「俺は寝る。もう邪魔すんな」

『マジでありがとうございますおやすみ』

こうして無事マカロンを奪還でき...

「お前ら爆豪の部屋の前で何してんだ?」

タイミングがいいのか悪いのかえーじがやってきた
そこであることに気がついた

どうやってえーじに渡したらいい

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