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ICE CREAM -D- ページ12

…ガチャ




「ただいまぁ〜…」




って小声でつぶやきながら、リビングのドアを静かに開けた。






夜中の02:40。

予想通り遅くなった。





もちろんヌナは寝てるだろうって思ったら、テーブルでうつぶせになってるのを発見。





「風邪引いたらどうするの。」



そう言いながら近付いたヌナの手元を見ると、
付箋を全部キレイに手帳に貼り付けてる。



「ふふっ」



僕の付箋の言葉にいちいち1人でツッコんだり、返事したりしてる姿が目に浮かぶ。笑




「…テソン?あ、おかえり…!」

「あ、ごめん、起こしちゃった。ただいま。」



ガバッ


って音とともに体に心地いい息ぐるしさ。


ヌナが腕を回して抱きついてきて、
胸の中に感じる温もりとふわっとかすめるシャンプーの香りに1日の疲れが一気に吹き飛ぶ。




「おかえり。…大好きだよ。」

「え、なに?聞こえなかった、もう一回。」

「…テソンのバカ。いっつもズルい。」

「あー、素直じゃないんだね。」




そう言いながらおでこにキスを落とす。




分かってないな。
ズルいのはヌナの方。




いつだって僕の心を掴んで離さない。




毎朝自分が休みでも絶対に僕より早く起きて、行ってらっしゃいをしてくれる。

家を空けることが多い僕なのに、愚痴1つ言わずにいつも笑顔でおかえりって迎えてくれる。



どうにかヌナが1人でも寂しくない方法をってずっと考えてた。

それと正直に、いつだって僕の事忘れないでっていう少しの独占欲。

それで付箋作戦を思いついた。




「昨日あんなにコンビニ行きたがって、変だと思ってたんだよね。笑」


ヌナが僕の胸の中から顔を上げて、笑いながら話し出す。


「付箋買ったの気付いてなかったくせに。笑」

「起こさない為にアラーム止めたのテソンでしょ?」

「うん、それに昨日の夜すごく頑張ったのもAを疲れさせる為の作戦。笑」

「っもう!変態‼」




そうやってまたバシバシ叩いてくるから、その両手を掴まえて目を合わせる。




「ねぇ、今日1日俺の事しか考えられなかったでしょ?」



うん。って少しほっぺを赤らめて頷くヌナ。



「作戦成功。」

「…ありがとう。」


そう言葉を交わして、唇を重ねる。





「ねぇAアイス食べたい。取ってきて?」







「あーっ!テソン!もーーーっ!」



くくく。怒ってる。笑
やっぱりまだ見つけてなかった。
アイスに貼り付けたメッセージ。




"Aは僕の可愛い子豚さん"


〜fin〜

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ゆきこ(プロフ) - とっても面白かったです!!また書いて下さい!!応援しています!! (2019年11月21日 6時) (レス) id: 85a8c05e44 (このIDを非表示/違反報告)
Min(プロフ) - りーますさん» ありがとうございます!最近全く更新できてなかったのに嬉しいです(つД`)ノまたコツコツ書きたいと思うので、宜しくお願いします(^^) (2016年8月17日 20時) (レス) id: 8003015c04 (このIDを非表示/違反報告)
りーます - とても面白かったです! (2016年8月16日 12時) (レス) id: 3d4f262b02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Min | 作成日時:2015年11月15日 1時

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