幸せ9 ページ10
次の日は出久くんも仕事を休んでくれ、一日中私の行きたい所、したいことを一緒にやってくれた
この頃からだろうか、自分の性格のせい故に面倒臭いなどと考えてたお弁当作りも、料理も、掃除も出久くんのためならなんて思い始めたのは……
家に帰ってくればいつもお弁当ありがとう！美味しかった！なんて笑顔で伝えてくる
もしかすると、これは“恋”かもしれない
でも、だめだ
前の彼に言われた通り私は仕事と恋の両立が難しいらしい
むこうだっていい大人だ
彼女はいなくても、好きな人くらいいるはず
好きと伝えて関係が壊れるくらいなら、同居人という近くも遠いような関係が一番いい
今日は高校の同級会があり家に帰るのが遅くなってしまった
家に帰ると、仕事で疲れているであろう出久くんが笑顔でおかえり！と言ってくれたことに胸が締め付けられた
緑「結構酔ってるよね？とりあえず水飲む？」
『うん……ありがと……』
緑「今日はなんかあったの？」
どうゆうことだろうかと出久くんの方を向けば
緑「Aちゃんってさ、嫌なこととかあったりすると、強くもないお酒いっぱい飲むでしょ？こんなに酔ってるし何かあったのかなって……」
緑「ほら、僕、話聞くよって前に言ったでしょ？」
酔った勢いだ
もう、全て言ってしまえ
『私の夢はさ、好きな仕事をして、大好きな人と結婚して、お婆ちゃんになってもその人とラブラブみたいな普通のことなの。
それも叶いそうだったんだけど、仕事と恋の両立が上手くいかなくて、前の彼に振られちゃったんだよね……
「仕事、仕事で構ってくれない」みたいな感じ。
だって、大好きな仕事めいいっぱい頑張りたいじゃん……』
緑「僕が知ってるAちゃんは、頑張り屋さんすぎだと思う。もちろん、Aちゃんが作るお弁当もご飯もほんとに美味しいよ。
でも、仕事も、家事も、恋愛も完璧になんてできないと思うんだ。
もっと、人に頼ろうよ……僕だって一緒に住んでるし、Aちゃんの力になりたい！」
自覚してしまった
私は、出久くんが好きだ
わたしは、4歳の頃に両親が離婚し、両方共私を引き取ってくれなかったため、祖母に引き取られた
祖母も雄英の看護教師の他に出張なども多かったため人に頼るということが苦手なのだ
赤の他人にこんなにも親身になってくれるところ、笑顔が眩しいところ全てが大好きだ
はっきり自覚した途端、出久くんの顔が見れなくなってありがとうと小さく伝え、逃げるように寝てしまった
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あずさ - とってもいい話です！更新頑張ってください！待ってます！ (2020年5月7日 17時) (
レス) id: 3dd21b231d (このIDを非表示/違反報告)
たー - 続きがきになります！！ 更新頑張ってください (2018年5月9日 7時) (レス) id: 1e9a74621f (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - 魔夜さん» ありがとうございます！更新頑張ります (2017年9月26日 12時) (レス) id: 6b248442e2 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜 - 続き気になります (2017年9月26日 12時) (レス) id: ae2355b44c (このIDを非表示/違反報告)
れみ(プロフ) - シーカラさん» そう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張りますね！ (2017年9月13日 18時) (レス) id: 6b248442e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れみ | 作成日時：2017年6月18日 12時
