窓際1番前の席の彼 (ページ6)

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昼休みはページ6

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いつもなら友達とのんびりお喋りしつつジョンハンくんをチラチラ観察していた昼休み

しかし、これから文化祭までは毎日昼練をすることになった

ハナはダンス部部長なだけあって解説はわかりやすいし指示も的確でみんなすぐに振りを覚えることが出来た

難点はなかなか揃わないことだった

揃えるのは夏休み入ってからでいいのよ、とハナは言っているけど

みんな自分の実力不足を嘆いてより練習を真剣にやるようになった

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昼休みが終わり次の時間は現代文。みんなのお昼寝の時間だ

と、思っていたのに音読をすると言われ寝ている場合ではなくなってしまった

今日はどこから当てようかな〜と先生は日付を確認する

今日は18日。18番の人が当たる説が有力だろう。18番の人は結構席が離れてるからワンチャン当たんない

そうやって計算していたのを察したのか先生はじゃあ普通にユンジョンハンからと言いやがった

急に当てられたジョンハンくんは

「え！また俺から！？先週もですよ！」

と反論している。可愛い。

全然はすっとぼけながらいいから読みなさいと言いジョンハンくんはいやいや読み始めた

はぁ……声も可愛いし顔も可愛いなのに運動神経良くて少しいたずらっ子でほんと好き……

と思いを馳せていたら私の前の人まで来てしまっていた

ハッとして今どこ読んでいるか探したけど見つからず私の番になってしまった

2秒ほどの沈黙、すかさずスンチョルくんが教科書を指さしココだよと教えてくれる

「人間であった時、己は努めて人との交を避けた。人々は己を倨傲だ、尊大だといった。」

ふぅ、なんとかなった。本当に自分はこういうことが多い……

「スンチョルくんさっきはありがとう」

授業終わりに声をかける

「気にすんなって！てかさ、Aってジョンハンのこと好きなの？」

また持っていた教科書をぶちまける

2人で慌てて拾い直しスンチョルくんに落とした筆箱を渡してもらう

「いやわかり易すぎだろ」

スンチョルくんはゲラゲラと笑っている

どんどん顔に熱が集まる。女の子の友人以外に好きな人がバレるのは初めてで

その上好きな人の友達で、尚且つ私なんか相手にならない人を好いてるのがバレてしまったのだ

「ほんとにただ遠くで見てるだけだから……言いふらしたりとかしないでください……」

泣きそうになりながら頭を下げるとスンチョルくんは慌てて目線を合わせてくれた

「言いふらしたりとかは絶対しないから！ていうか応援してっから！」
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