244話 ページ47
お金をきちんと払って、太宰さんを背負って家まで帰ってきた
此の人、もう少し太った方がいいよ
一旦太宰さんを座らせて靴を脱がせてあげる
私も靴を脱いで、太宰さんの背中と膝の裏に手を回して抱き上げる
酔っているからか普段は口を出すのに何も云わずにほんのり赤く染まった頬を緩ませてしっかり私の首に手を回して掴まってくれる
「お風呂入りますか？それとも寝ますか？」
「Aが良い〜」
「判りました、寝室に向かいます」
「うふふ」
あー、可愛いね
愛でたい
もう彼女だよね完全に
云われた通り寝室に向かい、扉を開ける
「下ろしますよ」
「わァー」
成る可く衝撃が来ないようにゆっくり寝台に下ろした
何が楽しいのかにっこにこだ
そんな彼の頭を二、三回撫でた
ふと、此処の窓から月が見えた
大きくて綺麗な満月だ
あ、月見酒でもしようかな
そう思い、その場を離れようとした
その時だ
中腰になっていた私の首に再び手が回り
「んッ……」
太宰さんの元へ引っ張られて、唇に温かくて柔らかい感覚がきた
「あっ、煙草の味だ……苦っが」
何これ
すっごく柔らかいんだけど
下手したら私より柔らかいんじゃない？
「何処行くの………」
此処で若干潤んだ瞳で上目遣いとか狡いよね
「行かないで呉れ給え……」
「如何しました……？」
「君は本当に織田作に似ているんだ……何時か居なくなりそうで………」
珍しく弱そうな声色と表情だ
お酒の力で素直なのか
何処か泣きそうな子供にも見える
再び彼の頭に手を当てて撫で回す
「大丈夫です。私の居場所は此処しか有りませんから居なくなるだなんて有り得ませんよ」
「………」
「うーん……内緒にする心算だったのですが、此れから月見酒をします。一緒に来ますか？隣で寝てても良いので」
こんな言葉で安心してくれるだろうか
彼に伝わるだろうか
「そっかぁ〜………」
「………」
嗚呼
間違えた
彼が泣きそうな顔を我慢した
「……矢っ張りやーめた」
「……………えっ」
「ふふ、今日は寝ましょうか」
「えっ、え？」
「横失礼しまーす」
横に入って抱き枕の様に太宰さんを抱き締める
勿論、脚も絡めてね
「さぁ寝ましょうか」
「……うふふっ、有難う」
私の首元に顔を埋めて安心した顔で眠りについた
可愛い
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のんのーー(プロフ) - まてぃーにさん» 月が綺麗ですねに合わせて考えてみてください(´∀`) (2017年11月12日 6時) (
レス) id: c41abcf11d (このIDを非表示/違反報告)
まてぃーに - お前と居た日々の月は呆れるほど綺麗だったって台詞の意味って何ですか？ (2017年11月7日 22時) (レス) id: b5598157a4 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 告白のノリがめちゃくちゃ面白くて大好きです！夢主ちゃんおめでとう(>_<)のんのーーさんも頑張って下さい＼(^o^)／ (2017年7月29日 13時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - 「「いえーい」」超好きです。応援してます！ (2017年7月29日 0時) (レス) id: 7a55d8e4db (このIDを非表示/違反報告)
小松七 - やっとくっつきやがった！！と、云う気持ちでいっぱい。頑張ってください。いつまでも応援しています。 (2017年7月28日 23時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんのーーー x他1人 | 作成日時：2017年6月28日 22時
