反応 ページ5
ガラガラガラ…
いつもは緊張しないドアを開ける作業も今日は一大事
ゆっくり慎重に静かに開ける
｢おは…えっ、｣
いちばん角の席に座っている青山くんが私に気づいて挨拶してくれる
｢さ、くらい？｣
｢…うん、おはよう｣
青山くんの反応に不審に思ったのかクラスにいた何人かもこちらを向く
｢えっ、｣
｢だれ…？｣
｢別人なんだけど…｣
いや、誰は傷つくよ？(´；ω；｀)
｢お、おはよう｣
｢｢｢おはようございます///｣｣｣
頑張って挨拶しようと思って挨拶したら、
なぜかみんな顔を赤くして私から目を逸らしてしまった
とりあえず、皆は置いといて(あ、置いとくのね by和)、自分の席に行く
｢…はよ｣
いつもは来るのが遅い智くんが後ろの席にいた
｢今日、早いね｣
｢まぁ、｣
｢？？｣
…なんか、不機嫌？
…というか、あれほど構えていた智くんからの罵声がない
心境の変化かな？
まぁ、いっか
｢あ、そうだ。これ、職員室に提出しなきゃ｣
東山先生に提出しなければいけないプリントを思い出して席を立つ
と、
｢いい、｣
｢え？｣
｢俺が出してくる｣
｢え、いいの？｣
｢ん。｣
え！？本当に智くん？
いつもならプリントなんて出してくれないのに…
｢ほら、貸して｣
｢あ、う、うん｣
ありがと、という前に智くんは教室を出て行ってしまった
(あんなカッコで廊下出歩かれたら俺が死ぬ)
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作者名：秋 | 作成日時：2018年5月12日 16時
