初恋【第二章】 (ページ12)

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予感ページ12

昼夜の気温差が目立ってきた10月上旬

約2週間後に迫った新人戦に向けて練習試合が始まった

｢花雪高校さんと毎年試合が出来て嬉しく思います。花雪高校さんはこの地区ではトップと言われる強豪校。ですが、｣

相手校の部長が皮肉そうな笑みを浮かべ

｢もうそろそろトップの座から退いてもらいたいものですね｣

なんとも嫌味なことを吐く

今日の練習試合の相手は因縁のライバル、雫ヶ原高校

私たちの地区では毎年、花雪と雫ヶ原が必ずと言っていいほど決勝であたる

ここ数年は花雪が優勝している

だから、雫ヶ原は闘志を燃やしているのだ

｢…なんか感じ悪い｣

｢まあまあ、和｣

花雪が悪く言われたことが不満なのか口を尖らせる和

｢…なんか、嫌な予感するんだよね｣

｢そう？和が言うと妙に信憑性が増すな…笑｣

｢…信じてないでしょ｣

｢わっ、睨まないでよ和(；´Д｀)｣

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どうして、良い予感って当たらないのに悪い予感って当たっちゃうんだろうね