9話 ページ9
お昼を一緒に食べようという亮平の誘いを断り、あの空き教室へと向かう。
なんだか昨日少しだけ過ごして思いの外居心地が良かったのと、とにかく1人になりたかった。
昨日の件で、明らかに私に対する女子の視線が変わった。
〈転校生〉から《邪魔な女》へとシフトチェンジだ。
それもこれもあのイケメンな幼馴染みのせいだというのに、その後あろうことか一緒に帰ろうなんて教室で言うもんだから、もう肩身が狭いのなんのって。
またあの人がいるかも…と頭をよぎったけれど、それよりも学校で亮平と2人にならないことが今の私には大事だった。
？「お前、また来たのかよ」
「あ、昨日の」
中に入ろうとしたら、廊下の向こう側からあの人が歩いてきた。
「チャラい」という言葉を体現したかのような格好。
長い前髪の隙間から覗く眠そうな目。
彼は、私を見て馬鹿にしたように笑った。
？「また泣く気か？ぴえん、ってよぉ」
「泣きません。あなたこそまたサボる気ですか」
？「お前に関係ないだろ」
「ですね、じゃあ私もここでお昼食べますんで」
？「は？ちょっ、おい………！」
昨日は恥ずかしさとか不意打ちで上手くかわせなかったけど、暴力を振るうような人ではなさそうだし、適当にあしらっておけば大丈夫そうだ。
我先に空き教室へ入り、手前の椅子に座ってお弁当箱を開ける。
？「うわ、うまそー。唐揚げくれよ」
「げっ、なんで見てるんですか」
？「もーらい」
「あっ！」
後ろから勝手に覗き込んで勝手に唐揚げを食べられてしまった。
なんて酷い男なんだ最低！
？「うわっ、」
目を見開いて口を手で隠す。
え、勝手に食べておいて不味いとか言おうとしてますこの人？
しばらくもぐもぐと口を動かして音が聞こえてくるくらい大きく飲み込むと、
？「んまい！」
精神年齢どうした？レベルのそれはそれはもう可愛らしい笑顔でこっちを見るもんだから
「それは………良かった………」
怒るに怒れなくなってしまった。
不思議な人だなぁ………私は初めて会った時からずっと印象がコロコロ変わるこの人を気になり始めていた。
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chaco(プロフ) - 永瀬優さん» 数ある中で読んで頂きありがとうございます（ ; ; ）永瀬さんもご自愛ください。更新頑張るのでこれからもよろしくお願いしますm(._.)m (2020年4月8日 23時) (
レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬優 - お話読ませていただきました 体調に気をつけて更新頑張ってください！ 応援しています！ (2020年4月7日 22時) (レス) id: fba5318eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スゴイピーマン | 作成日時：2020年4月2日 22時
