4話 ページ4
阿「LIME交換しようよ」
お昼を食べて門の外まで見送りに行った時、亮平は徐にスマホを取り出して言った。
小6のときは持ってすらいなかった携帯。
お互いの家電にかけてたあの頃が懐かしい。
「いいよ」
少しだけドキドキしながらQRコードを画面に出す。
出来るだけ平常心に見えるように。
阿「ん、出来た。じゃあまたな」
「うん」
爽やかな風を吹かせて亮平は帰った。
変わらない、隣の家に。
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忘れてるんだろうな。
頭は良かったけど、そこだけぽっかり忘れてくれたんだろう。
悲しいような、少しホッとするような。
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お父さんの転勤について行くことにしたあの日。
私はずっと好きだった亮平に告白しようと決意した。
向こうはただの幼馴染みだと思ってるかもしれない。
言ったらこの関係が壊れちゃうかもしれない。
でも、もしフラれてもどうせ離れてしまうから。
気まずくても、顔を合わせずに済むから。
そんなズルい私の考えがバレてしまったのかもしれない。
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阿「ごめん。Aのことは好きだけど、それは友達としての好きなんだ」
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だよね、知ってた。
私は強がって「ふーん、そう？まあ私もそこまでだし、これからも仲良くしてね」なんてぬかして、
阿「いや、もう今まで通りは無理だよ」
見事コテンパンにやられた。
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全部捨てた。
想いも、思い出も、全部全部。
この家に置いてきた。
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だけど帰ってきてしまった今、醜い現実が顔を出す。
雪の下に隠したって、春にはどうせ雪は溶けて顔を出すのに。
あれだけ盛大にフラれたくせして、
まだ亮平のことが好きだと思う自分を、
つくづく「お前嫌いだわ」と殴った。
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chaco(プロフ) - 永瀬優さん» 数ある中で読んで頂きありがとうございます（ ; ; ）永瀬さんもご自愛ください。更新頑張るのでこれからもよろしくお願いしますm(._.)m (2020年4月8日 23時) (
レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬優 - お話読ませていただきました 体調に気をつけて更新頑張ってください！ 応援しています！ (2020年4月7日 22時) (レス) id: fba5318eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スゴイピーマン | 作成日時：2020年4月2日 22時
