21話 ページ21
？「活動は毎日、授業終わりから18時まで。書く人間は何かしらのコンクールとかに応募して、読む人間は感想文とかレポートの提出が必須。それが活動記録になるからね」
「なるほど」
簡単な活動内容を聞いて、意外とちゃんと活動してるんだなと思った。
それが顔に出たんだろう。
？「意外だった？まあ他の部に比べたらゆるいけどね」
「いや、魅力的です」
？「はは、良かった」
お世辞ではなく心からの言葉だ。
正直、小説なんて書いたことないけど、感想文やレポートならなんとかなりそうだ。
それに、ようやくまともに話せる人と会えた。
綺麗な顔して笑うと幼い彼と、私に痛い視線を投げつけない人たち。
？「他の部活は見てまわった？」
「はい、何個か…」
？「そっか。興味があるなら歓迎するよ。席なら沢山あるからね」
「…ですね」
顔を見合わせて笑った。
今この部屋には6人しかいないのだから。
もう私の心は決まっていた。
「入部したいです」
.
次の日の放課後、担任のサインを貰った入部届を手に私はあの教室へ向かう。
担任「文芸部か…本好きだったんだな。頑張れよ」
本というより、あの空間が好きだとは流石に言わなかった。
今日は3人しかいないみたいだ。
参加は自由らしい。
彼は入ってきた私を見て微笑んだ。
？「や、来てくれたんだ」
「はい、あのこれ」
入部届を渡す。
？「西山Aさん…あ、隣の隣のクラスだね。そういえば、転校生が来るって言ってたっけ…。うん、確かに。受け取りました」
それを聞いて、やっと彼のネクタイが私と同じ色だったことに気づいた。
大人びていたから、てっきり先輩かと思ってた。
松「改めて。俺は松村北斗。一応部長やってます。分からないことあったら俺に言ってね。これからよろしく」
「はい、よろしくお願いします」
軽くお辞儀をして顔を上げた先の松村くんは"部員紹介するね"と言って作業してた人たちを集めてくれた。
と言っても今日は2人だけだけど。
男女の彼らは1年生らしい。
青のネクタイだ。
簡単な自己紹介をしてすぐ解散になった。
優しそうな良い子たちだった。
入部日数でいったら私も同期みたいなものだから、仲良くしてほしいな。
松「今日来てない2人は2年生なんだけど、図書委員会の活動で参加してないんだ。まあでも、休むときは事前に言ってくれればいいよ。その辺ゆるいから」
休むときはここに連絡して、と松村くんと連絡先を交換した。
松「ようこそ、文芸部へ」
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chaco(プロフ) - 永瀬優さん» 数ある中で読んで頂きありがとうございます（ ; ; ）永瀬さんもご自愛ください。更新頑張るのでこれからもよろしくお願いしますm(._.)m (2020年4月8日 23時) (
レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬優 - お話読ませていただきました 体調に気をつけて更新頑張ってください！ 応援しています！ (2020年4月7日 22時) (レス) id: fba5318eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スゴイピーマン | 作成日時：2020年4月2日 22時
