15話 ページ15
放課後の教室。
私が荷物をまとめてチャラ男を待ってると、まだ部活に行ってなかった亮平が近づいてきた。
阿「今日はどこか見学行かないの？」
「あー…行く」
阿「へえ。どこ？」
ダンス部に連れて行くのを諦めていないのか、問い詰めるように話してくる。
早く行ってくれないかなぁ。
あの人が迎えに来ちゃうんだけど。
？「あ、いたいた。ってあれ、阿部ちゃんじゃん」
タイミング悪いかよ…。
スクバを背負った彼は教室に入り、私の隣に立つ亮平にも声をかけた。
そりゃ同じ部活だから勿論顔見知りなわけ。
そんな亮平と言えば、頭が追いついてないみたいな顔をしてる。
珍しい表情に思わず笑いを堪える。
そんな状況じゃないのに。
阿「翔太？なんで……」
？「んだよ、阿部ちゃんいんなら早く言えよ。俺が来る必要なかったじゃん」
「いいじゃん別に…」
不服そうな顔をして見せるチャラ男の名前を今初めて知ったことに気づいた。
翔太っていうのか。
阿「え？2人知り合いなの」
翔「知り合いっていうか…俺にご飯くれる人」
「はぁ？勝手に食べてるのはそっちでしょ！」
阿「仲、良いんだね」
翔「「別に良くない」」
揃ったセリフにお互い顔を見合わせて苦い顔をする。
この関係をなんて呼べば良いのか分からないけど、仲がいいと思ったことはない。
知り合い以上友達未満みたいな。
それはお互いの共通認識だったのだと今確認できた。
亮平は驚いた表情で私たちの顔を交互に見ると、ゆっくりと口を開いた。
阿「そういえばなんで翔太はここに…」
「あ、それは
翔「こいつを部活に連れてくの。場所分かんないらしいから」
………はい、その通りです」
阿「………A、どういうこと？」
ペラペラ喋る口を止める隙もなく、呆気なくバラされてしまう。
案の定お怒りのご様子である亮平の顔を見れなくなった私。
そりゃそうだ。
自分が誘ったら来ないのに、別のやつの誘いには乗るなんていい気はしない。
だから隠したかったのに〜…。
だというのに、この事態を招いた張本人は
翔「あ、そういや名前聞いてなかったのか」
とかアホ丸出しの顔して言うから、その無駄に綺麗な顔にグーでパンチさせてくれ〜！と心の中で叫んだ。
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chaco(プロフ) - 永瀬優さん» 数ある中で読んで頂きありがとうございます（ ; ; ）永瀬さんもご自愛ください。更新頑張るのでこれからもよろしくお願いしますm(._.)m (2020年4月8日 23時) (
レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬優 - お話読ませていただきました 体調に気をつけて更新頑張ってください！ 応援しています！ (2020年4月7日 22時) (レス) id: fba5318eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スゴイピーマン | 作成日時：2020年4月2日 22時
