かっちゃん ページ19
帰ってから、改めて一人で考えたけど答えなんて出なかった。荼毘さんたちの話を聞けば答えが出てくるのかな、なんて淡い期待すら抱いてしまう程にはこれでも考えた。
荼毘さんがあそこに連れて来てくれたという事は、いつでも来て良いよベイビーって事だろうし、行かなきゃいけないのだから丁度良い。
だがその前に、だ。
「待てやコラ!!!テメェ昨日はよくも逃げやがったな!!!!」
「かっちゃん怖いって！顔面般若じゃん！あとで連絡先交換しようぜ！なっ？！話すの電話でもいいっしょ？！」
「良くねぇわカス！なんでてめぇに連絡先を教えなきゃなんねぇんだよ！」
「傷ついた！」
「てめぇ傷つく心なんか持ってねぇだろ！」
「そういう事言う奴はモテないぞ！あとヒーローとしての人気も出ないぞ！」
「出すわ!!!」
今度は下校時間に鬼ごっこである。
いつもの裏路地に逃げることも考えたが、駄目だと思った。野生の勘…ではなく女の勘である。
商店街に差し掛かったところで私はハッとした。
下着屋がある！あそこだ！！！
流石に男子高校生が下着屋には入れるわけもないし、だからと言って下着屋の前をうろつくことも出来ないだろうという目論見だ。
店に入り、とりあえず店員さんに声をかけた。
「あ、すいませ〜ん新作下着とかありますか？あと店の前に雄英生うろついてたりしますか？」
「えっ、あ、新作はあちらになります…、雄英生さんは…ﾋｯ……」
ああ、いるのね。
店員さんの引き攣った顔を見て般若な爆豪くんがそこにいるのだと分かった。
「ごめんなさい、彼と今ちょっと喧嘩してて……彼が帰ったら私もお暇しますので、しばらく店内にいてもいいですか？あとおススメの色教えてください」
「あ、あぁ、はい。一番人気のお色はこの薄ピンクで〜…」
店員さん可愛いなぁ優しいなぁと思いながら下着を選ぶ。店にしばらくお邪魔するならお店にお金落とさないとね。
「お客様…」
「はい？」
「彼、向かいのファストフード店に入っちゃいましたけど…」
「……」
一生待ってるやつだこれ。
「あの、無理を承知の上なんですけど、裏口から出してもらえたりしませんか…」
爆豪くんともお話しなければいけないのは十も承知だが、まずは友達の安全確保に荼毘さん達を優先したい。
「…良いですよ」
「マジすか、ありがとうございます、これお願いします」
会計を済ませてフィッティングルームへ足を進める…ふりをして裏口へ案内してもらった。
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ナナシ - すっごく面白かったです！読み切ってしまったのが残念に思うくらいです。心地よいドキドキ感が味わえて楽しかったです。絶対また読みます！ (2023年4月4日 2時) (
レス) @page40 id: d5c4f7e5a3 (このIDを非表示/違反報告)
素因数分解(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉明るくクスッと笑えるあなたの作品が大好きで毎日更新を心待ちにしていました。それがなくなると思うと少し寂しいです。凄く面白い作品です。お疲れ様でした🍵 (2023年3月26日 15時) (レス) @page39 id: 2687d60546 (このIDを非表示/違反報告)
はないかだ(プロフ) - タイトル回収！！しかもヒロアカアニメと同じタイミングとか！！！図ってましたか？？ (2023年3月18日 22時) (レス) @page32 id: d9e7127375 (このIDを非表示/違反報告)
春風いちご(プロフ) - トガちゃん可愛いっ！！尊すぎるぅ… (2023年2月26日 15時) (レス) @page22 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - コメント失礼します。先ほどTwitterをフォローさせていただきました。もしよろしければフォロバよろしくお願いします。この作品とても楽しみに読ませていただいてます。頑張ってください！ (2023年2月13日 14時) (レス) @page12 id: fd40c107eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈 | 作成日時：2023年1月28日 11時
