雑談盛り上がると本題に中々入れない説 ページ11
「私も荼毘さんに聞きたいことがあって。まずは荼毘さんの要件聞いてから私も要件言おうかなと」
「トガか？」
「え、何で知ってんの」
「昨日あいつに会った時にギャーギャー騒ぎ立てやがった、なんか色々お話したそうじゃねぇか。�牴兇�お前を愛してやまない″だとか。な？」
トガちゃーん！！！なんでバラすの？！
「……じゃあまたね荼毘さんもう会いたくないな！！！」
これは不味いと脱兎の如く逃げようとするも、普通に腕を掴まれる。
「そんな寂しいこと言うなよ、な、Aチャン」
「後生です勘弁してください“荼毘さん”」
「思い出したらなんかイラついてきた…」
「ﾋｭｯ」
ぶちギレだ。そんなの個性を使って隙を作るしかない。
腕を放してもらおうとぐっと押してみたが掴む力が強くなったのであきらめた。これきっと痕残るやつだ。
「だ、荼毘さんの要件ってそれだったの？」
「いや？でもま、お前を殺すなら関係ねぇから気にすんな」
「いや気にするよだから聞きたいよ教えて荼毘きゅん！」
荼毘きゅんと呼ぶとマジで人を殺しそうな顔をした荼毘さんにガッと片手で口をふさぐように両頬を掴まれる。
そういやきゅんは地雷だったな。
「はにゃしてくでゃしゃ…」
私がそういうと、荼毘さんは盛大にため息をついて口元から手を放してくれた。
腕は掴んだままである。
「お前に会いたがってる奴がいる」
「…はい？」
「トガが昨日騒いでたっつっただろ、そのせいでリーダーがお前に会いたいとか言い出した」
「…つまり？」
「来い」
「やっぱそうなる？！」
荼毘さんは私の腕をぐっと引っ張って連れて行こうとする。
「ぇっ？！」
否。連れて行こうとした。
近くのお店の人が邪魔だからと捨てるか除けるかしたんだろう。
荼毘さんは進もうとして目の前にあった縁石に足を引っかけてすっころぶ。私の腕をつかんだまま。
「痛……」
「痛ェのはこっちだ早く退け…！」
腕をつかんだまま巻き込まれたので、荼毘さんをクッションにしてしまったようだった。
ごめんと言ってすぐに起き上がると、荼毘さんは座り込んだ。
「てめぇまたやっただろ」
「だって荼毘さんぶちギレ卍って感じだったじゃん？！怖かったんだよいやマジで！あと今日帰れないと爆豪くんからプロヒーローに情報漏れちゃうよ、困るでしょ？」
分かりやすくイラつく荼毘さんに必死に言い訳をしてよいしょと立ち上がる。
「じゃ！私の要件はまた今度！さよなら！」
逃げるが勝ちというやつだ。
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ナナシ - すっごく面白かったです！読み切ってしまったのが残念に思うくらいです。心地よいドキドキ感が味わえて楽しかったです。絶対また読みます！ (2023年4月4日 2時) (
レス) @page40 id: d5c4f7e5a3 (このIDを非表示/違反報告)
素因数分解(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉明るくクスッと笑えるあなたの作品が大好きで毎日更新を心待ちにしていました。それがなくなると思うと少し寂しいです。凄く面白い作品です。お疲れ様でした🍵 (2023年3月26日 15時) (レス) @page39 id: 2687d60546 (このIDを非表示/違反報告)
はないかだ(プロフ) - タイトル回収！！しかもヒロアカアニメと同じタイミングとか！！！図ってましたか？？ (2023年3月18日 22時) (レス) @page32 id: d9e7127375 (このIDを非表示/違反報告)
春風いちご(プロフ) - トガちゃん可愛いっ！！尊すぎるぅ… (2023年2月26日 15時) (レス) @page22 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - コメント失礼します。先ほどTwitterをフォローさせていただきました。もしよろしければフォロバよろしくお願いします。この作品とても楽しみに読ませていただいてます。頑張ってください！ (2023年2月13日 14時) (レス) @page12 id: fd40c107eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈 | 作成日時：2023年1月28日 11時
