煽りの天才 ページ4
拝啓 お母さん
爆豪くんに個性を使ってしまってから、私はツイていません。
1週間前に絡まれたお兄さんにまた絡まれています。
こういう時、どうしたら良いのでしょうか。教えてください。
p.s.助けてください。
娘より。
｢お前この前何しやがった｣
再度個性を使って逃げようにも、手首をぐっと掴まれて逃げられない。
｢えっと、何も……あ、強いて言うならお名前を呼びましたね…｣
助けてママ
｢そういう事を聞いてんじゃねェんだよ、てめェの個性の話だ、何をした｣
｢だから、お名前を呼びまし痛っ！？｣
手首を軽く炙られた様だ。
あーあ、制服が燃えちまったよ弁償してくれんだろうなー！？ｵｫｰｰｰﾝ？！
心の中は割と冷静で煽っているが、そんなの口にしたら今度こそ死ぬというのは分かる。
｢次に適当な事をほざいたら燃やす。お前の個性はなんだ｣
｢え、と…人にドジ踏ませることが出来る個性です……ねぇ“荼毘たん”痛い……｣
分かっていてもふざけちゃうのやめたいなぁ…と思いつつも一応個性を使っておく。
荼毘たんと呼ぶと私の手首を握る力が強くなった。ありゃ、たん呼びは地雷だったか……
というか痛いよ私涙目だよ？？
「てめェはそんなに死にてぇのか、仕方ねェ、俺は優しいから今すぐ殺してやるよ」
「嘘でしょ荼毘さん本当に
「何言ってんだてめェは」
今度は逃げられないように、ということだろう。
前回とは逆に、距離を詰めてきた。抱きしめているも同然の距離だ。
｢ﾋｯ…だ、荼毘さ…｣
ふ……と私の息が荼毘くんの耳にかかる。
皮膚、これ爛れてる？んだよね多分。
私の中のちょっとした好奇心が疼いた。
はむっ。
「っぁ゛？！」
感触が気になるという気持ちに駆られるまま、荼毘さんの耳を咥えてみた。
ざらざらしていてそんなに良いもんではなかったが、荼毘さんを引き剥がすには良かったようだ。
小さく声を漏らしたかと思うと勢いよく私から離れた。
口元を抑えているし、一瞬見えたおでこと、鼻先なんかが少し赤くなっている。照れているのだろう。
「てめェ本当になんなんだよ！！」
「ただの高校生ですが？！」
「…っ、次会う時は絶対にてめェを殺すからな！！！」
「え、私まだ狙われてるの？ぴえん…」
1回や2回、不幸にも敵に遭遇しちゃったてへ、だけでは終われそうになくなってしまった。
ぴえん。
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ナナシ - すっごく面白かったです！読み切ってしまったのが残念に思うくらいです。心地よいドキドキ感が味わえて楽しかったです。絶対また読みます！ (2023年4月4日 2時) (
レス) @page40 id: d5c4f7e5a3 (このIDを非表示/違反報告)
素因数分解(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉明るくクスッと笑えるあなたの作品が大好きで毎日更新を心待ちにしていました。それがなくなると思うと少し寂しいです。凄く面白い作品です。お疲れ様でした🍵 (2023年3月26日 15時) (レス) @page39 id: 2687d60546 (このIDを非表示/違反報告)
はないかだ(プロフ) - タイトル回収！！しかもヒロアカアニメと同じタイミングとか！！！図ってましたか？？ (2023年3月18日 22時) (レス) @page32 id: d9e7127375 (このIDを非表示/違反報告)
春風いちご(プロフ) - トガちゃん可愛いっ！！尊すぎるぅ… (2023年2月26日 15時) (レス) @page22 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - コメント失礼します。先ほどTwitterをフォローさせていただきました。もしよろしければフォロバよろしくお願いします。この作品とても楽しみに読ませていただいてます。頑張ってください！ (2023年2月13日 14時) (レス) @page12 id: fd40c107eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈 | 作成日時：2023年1月28日 11時
