No.80 寒い時々暑い ページ33
アキラが部屋を出ていってすぐ
クザンが起きた
クザンは起きた瞬間結構大きな声で
でも本当に心配した声色で言った
「A！大丈夫!!1週間も寝てたんだよ！
熱も結構上がってたし…」
『大丈夫だよ。心配かけてごめんねクザン。』
色々な意味を込めて謝った
クザンが気づいてるか気づいてないかは知らない
「もう…Aちゃんは本当に無理しか
しないんだから……傷は大丈夫なの？」
『…うん、大丈夫。大したことはないよ』
私の言葉を聞いた後
クザンは少し悩んで話し始めた
「俺さ…Aちゃんに聴きたい事あるんだよね。
起きたばっかりで大変かもだけどいい？」
大体予想はついてたし別に驚くことじゃない
でもやっぱ言いづらいな。
『うん…いいよ。』
私が答えると少し複雑な顔をしながら話した
「マリージョアに天竜人の格好した人が居たんだけどさ、あれAちゃんであってるよね?」
『…うん、そうだよ。
シャルリア宮に着替えさせられたから……』
その時起きたことを嘘偽り無く話した
あの時クザンと戦ったこともそれで怪我したことも
クザンはわかってるって知ってるから
本当のことを話した。
「あらら…じゃあやっぱり
あの時の子はAちゃんだったのね…」
『うん…ごめん言わなくて。』
クザンを傷つけたくなかったんだ、
でも気づかれた時点でクザンは自分を責めただろう
「いいのよ…それに俺の方こそ、ごめんな。
怪我してほしくなかったから俺Aちゃん
と戦わなかったんだけどさ。まさかこんなに
強くなってるとは思わなかったよ」
と私の頭を撫でた
よしよしーいい子いい子ーって聞こえたけど恥ずかしいから聞こえなかったことにする
「ほら疲れたでしょ。ベッドに入って寝るよ」
って言いながらクザンがベッドに入る
『……サボり？』
「ひどいなーAちゃん。俺はAちゃんが寝るまで側に居るって言ってるの！」
腕を引っ張られ布団の中に入る
温かいなって、
これが親なのかなって…思った
きっと今私は泣きそうな顔してるんだろう
私にとってクザンは親の様な存在なんだって改めて実感した…私は本当の親を知らないけど此処なら寂しくないなって思った。
冷たい様な温かいような、そんなクザンの腕の中が一番心地良いなって思いながら意識を手放した
No.81 風々の実の能力者→←No.79 天竜人の護衛 終
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海軍 - まさか天竜人の服装になってしまうとは😲クザンがそれを見たときどんな反応するか楽しみです。続き読めるのを待っています (3月10日 7時) (
レス) @page26 id: b50fc2d394 (このIDを非表示/違反報告)
海軍 - チャルロル聖の妹の部屋に呼ばれてどうなるのか？続き読めるのを待っています。 (3月3日 15時) (レス) id: b50fc2d394 (このIDを非表示/違反報告)
六島 - 話の作り方上手すぎ…続き楽しみに待ってます！ (12月25日 15時) (レス) @page13 id: a61bed93e7 (このIDを非表示/違反報告)
六島 - めっちゃ面白いです！ (12月14日 17時) (レス) @page12 id: a61bed93e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛空 | 作成日時：2023年11月25日 8時
