太陽と月の存在｡[ars/１] (ページ2)

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twins ページ2

和也side

ここは、双子の弟の潤くんと経営している美容室｡

従業員は、双子の俺らだけでしているから、

〈twins〉

これから先、他人を雇う気は全くない。

潤くんとは、会話が少なくても
分かり合える事ばかりで仕事もしやすい。

それに、お客さんも近所の人がメインだから融通も利く。

本当に有り難いよね。

昼過ぎ、お昼をサクッと済ませた潤くんは、
撮影の為に出掛けて行った。

午後からは、予約のみのカットだから
１人でもそんなに忙しくない。

１人…２人…‥とお客さんの対応をしていると、

チリン…♪

と来客を告げる鈴が鳴った。

和也「いらっしゃいませ～。…あっ、おかえりー！」

ガポガポと大きなランドセルを背負った双子が帰宅した。

翔・雅『ただいまー！…ふふっ』

声がハモった事に顔を見合わせて笑いあう幸せな双子。

翔「ねぇねぇ！和にぃ。…パパは？」

和「パパは、撮影に行ったよ。
智にぃのお店でお留守番しててって言ってたよ。」

寂しそうな顔をして聞いてくる翔と話していると、

カット中のお客さんの隣りの席に座って、
ニコニコとおしゃべりをしている雅紀。

和「雅､翔と一緒に下に行ってて？
おしゃべりばかりしないで、
宿題もちゃんと終わらしなよ。」

雅「えへへ♪…はーいっ！」

雅紀は、口から生まれたって言っていいほどよく喋る…。

翔の手を引いて店の外の階段を降りて行った事を確認して、お客さんのカットに戻った。

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