30話 ページ30
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崩れ落ちる武器とAから手を離し、とっさに距離をとる川端恒太郎。
「なん、で……なんで死柄木君がここに居るの？」
「あ？言ったろ、偶然だ
だいたいなんでお前こそこんな所にいるんだ」
4本の指で器用にAの身体を支える死柄木。
川端恒太郎は銃を構える。
「死柄木弔。大人しく川端Aをこちらに渡してくれないかい。」
「は？お前誰に向かって言ってんだ。
人に物を頼む時は頭下げてお願いします、だろ。」
川端恒太郎が引き金を引く瞬間。
後ろから突如襲ってくる熱風に3人とも身体を持っていかれる。
後方車両から青い炎が巻き上がっているのが見える。
「あ"ぁ！！？？
「荼毘君もいるの？？」
「たまたまだっつーの」
我慢しろ、と言いながら死柄木は五本の指でAの首周りに触れ、器用に川端恒太郎の血が付着した皮膚のみ崩壊させる。
川端恒太郎の個性によりAを攻撃させないためだ。
「い"っっ！！！あ"ぁぁ"ぁ！！」
あまりの痛さに顔を歪め、声を上げるA。
すかさず川端恒太郎が距離を詰め、襲いかかろうとしたところを銃弾が撃ち抜く。
「戦闘中、警戒を緩めた方が死ぬ。
常識だろう。｣
太宰が次車両から乗り移ってきたのだろう。
壊れた窓に腰掛けて銃を構え笑っていた。
｢やっほーAちゃん、痛そうだねぇ」
「おれ、包帯の巻き方なんかわかんねぇ」
「じゃあ交代しよう。私、近接タイプじゃないからね」
死柄木と代わり、慣れた手つきでAの首元に包帯を巻く太宰。
そして携帯を取り出し、電話をかける。
「もっしもーし！中也ぁ？？
飛ばされてどんな気分だい？？？」
電話から中原の怒声がもれる。
耳を携帯から離し、煩いなぁと口をとがらせる太宰。
Aが電話を代わり、中原に指示を出す。
「ワープ場所から30ｍ北北西に進んでオレンジのタイルの上にいて」
太宰は立ち上がり、川端恒太郎にアンクレットを見せる。
先程川端恒太郎が中原とAに使った転送の個性装置だ。
川端恒太郎は太宰から個性装置を奪おうとする。
「残念だけれど蛞蝓はゴリゴリの体術バカでね。
君がこれを取り戻すよりも彼が転移のポイント地点に立つ方が早い。」
開かれた亜空間に川端恒太郎の生成した異端者のフォークが投げ込まれる。
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北窓(プロフ) - 麦茶さん» 返信遅くなって申し訳ありません。ありがとうございます！！！！ (2021年1月27日 17時) (
レス) id: 5a0c901b45 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶 - セリフの1つ1つがすっごい心に響きます。頑張って下さい！ 応援してます。 (2020年9月6日 10時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
北窓(プロフ) - 有難うございます！楽しんでいただければと思います！ (2020年7月10日 9時) (レス) id: 5a0c901b45 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ(プロフ) - 2章でも頑張ってください。応援してます！ (2020年7月4日 6時) (レス) id: 4b8fca2053 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年7月4日 0時
