28話 ページ28
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ーーー戦闘開始から43分経過。
明らかに中原の分が悪い。
相手は汗も血も全てが武器に変化してしまう。おまけに接近戦は隙がなく遠距離攻撃は効かない。
在物を重力操作し相手の血が飛ばない重い攻撃を的確に急所に当てる。
(ーーー汚濁使えば1発だが他の車両に迷惑かけられねぇし)
そう。
後ろの車両には一般人やヒーローもいるのだ。
下手な動きをすれば即刑務所行き。
(ーーーくっそあの青鯖野郎どこにいんだよ！！！)
「中原君。
本当に私が何も考え無しに襲われたと思うかい？」
「は？何言ってやがる。」
「川端家は横浜で��中立��という立場をとってきた。
それがどれほど大変なことか分かるかい？」
「雑魚の苦労なんざ知ったこっちゃァねェよ」
ポートマフィア、異能特務課。
どちらも巨大組織である。
武力、知力を共に有し、この二大勢力のどちらにも傾かない組織とはとても難義である。
そしてその組織の長である以上秀でた交渉術と経営術、更には文武に才がなければならない。
川端家の当主とは存在自体が優秀であるという証拠なのだ。
「川端Aの弱点は沢山ある。
そのひとつが、��思考の裏を読みすぎること��。
だからこそ単純な手に引っかかることもある。
私のような智がある相手には特にね。」
そう言った川端恒太郎の腕の中には川端Aの姿が。
「は！！？」
「個性の商品化は既に成功している。
これはワープの個性を単純化したものだ。
座標と時間を設定すれば対象が 自分の元に引き寄せられる。」
そう言いながら川端恒太郎はAの首に自身の血を塗りつける。
「これの逆ももちろん可能だ。
対象を設定場所に強制的に転送する。
さようなら、中原君。」
突如中原の足元に黒い空間が広がる。
歪む視界と亜空間に吸い込まれていく身体。
物理法則は通用しない。
中原が伸ばした手はAに届かなかった。
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北窓(プロフ) - 麦茶さん» 返信遅くなって申し訳ありません。ありがとうございます！！！！ (2021年1月27日 17時) (
レス) id: 5a0c901b45 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶 - セリフの1つ1つがすっごい心に響きます。頑張って下さい！ 応援してます。 (2020年9月6日 10時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
北窓(プロフ) - 有難うございます！楽しんでいただければと思います！ (2020年7月10日 9時) (レス) id: 5a0c901b45 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ(プロフ) - 2章でも頑張ってください。応援してます！ (2020年7月4日 6時) (レス) id: 4b8fca2053 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年7月4日 0時
