35話 ページ36
ーーー翌日、午前。
「インフルエンザですね。
薬処方しておくので服用量守って飲んで下さい。
他人との接触はなるべく避けてください。」
熱が40度を超えたAに医者が言う。
大正時代のウイルスとは違う為、Aは免疫など全く無い。
明治23〜24に掛けて、大流行が起こったが、その後は今で言うインフルエンザはそこまで流行していなかったのだ。
流行り風邪程度で処理されていた。
「あぁー関節が痛い。倦怠感酷いし。
どうしたものかしら。
風邪なんて全然引かないのに。」
Aは回らない頭でそうぼやく。
さっさと対記流策を講じなければ。
公安の情報網にすら引っかからない。
相当な人物の様だ。
ーーーガラガラ
ホークスが入って来る。
「どうもー。インフルエンザだってね。」
「そうみたい。近づかない方が良いかも。移ったら困るでしょう？」
「今年は別に新型じゃ無いらしいから免疫ついてるよ。
それよりも相澤さんから凶報だ。
雄英高校A組生徒1人が襲われた。
葉隠だ。側にいた耳郎と八百万と共に即捕獲に取り掛かったから、事なきを得た。
かすり傷で済んだらしい。
相手は男4人。
皆金で記流に雇われたと言っている。
葉隠だけが狙われたのでは無く、A組なら誰でも良いと言われたらしい。
偶々A組女子でデパートを歩いてた所を狙ったとみられる。」
「っ！！！こんな時に！！！」
Aが大きな声を上げると、視界が歪む。
倦怠感が酷く、上半身も上がらないのだ。
「此処暫くは警備強化を国に要請した。
ただ、相手がどんな規模なのかも分からないから、なんの手も出しようが無い。」
「……色香財閥の取引先を調べてくれないか？
その中に、海外違法集団がどのくらいあるのか知りたい。
記流が助けを要求するとしたらそこだろう。」
「それなんだが、違法集団は30を超えていた。
しかもその内半数近くは記流が引っ張って来て、取引成功させたらしい。
それと、取引先の中で1番大きいアメリカの犯罪集団の団員だった事がわかった。
頭が切れるのは昔からで、いくつかの派閥に分かれているんだけど、中位の派閥の参謀の位置にいたらしい。
恐らく、そこから援助をもらっているはずだ。
然も、最近其処の一部の人間が何人か秘密裏に動いているらしい。
近々何か起こるかも。」
「………大変だと思うけれども、２つ頼みたいのだが。」
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りんご - 面白いですね！更新頑張ってください！ (2020年4月22日 13時) (
レス) id: 4d3c7a1e9c (このIDを非表示/違反報告)
北窓(プロフ) - 桜さん» 教えて頂き有難うございます！頑張ります！ (2020年4月21日 23時) (レス) id: 5a0c901b45 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメントはログインとかしてなくてもできますよ。コメントした人の最後の方にあるレスってやつを押して、感想の所に文章を打ち込んで投稿を押したらできます。説明が分かりにくかったらすみません...更新頑張ってください！！！ (2020年4月21日 18時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
卵かけご飯4280 - 面白すぎます。もう神ですね。小説の至高の領域に入ってます。がんばってください (2020年4月21日 8時) (レス) id: 0b8a9b50ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - この作品めちゃめちゃ好きです！ハンターハンターっぽいとこもあってそこも個人的に好きです笑笑更新頑張ってください！！ (2020年4月18日 1時) (レス) id: 52068ce325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年4月1日 21時
