8話 ページ9
「せんせー。コイツどうにかして…下さい。」
そう言って教師寮に爆豪がAを背負ってやってきた。
(ーーーやっと落ち着いて寝たか。)
相澤はそう思いながらAを受け取る。
「ありがとな。
明日から学校だから部屋戻ってゆっくり寝ろ。
お休み。」
そう言いながら相澤は爆豪を追い返そうとする。
「せんせー。そいつ、俺の髪と目何か言ってるんか。」
「？…いや、特には聞いてないが…。
どうかしたのか。」
「いや…そうか。」
そう言って爆豪は帰って行った。
(ーーー髪と目？)
実際相澤はAの出生など何も知らないのだ。
先程聞いたのはただ此方に飛ばした鬼がおはぎを連れて帰ってしまい、もう来ないだろう、此の世界にいる鬼は全て斬った、と言う事のみだ。
(ーーーまぁ、詮索したところで自分から話さないことにはなぁ。
話すまで待つか、帰れないのならば生き方も考えなきゃな。)
そう思いながら自室にAを寝かせた。
Aは跳び起きる。
(ーーー何処だ、此処。
…水の音？)
相澤がシャワールームから出てくる。
「起きたか。
爆豪が連れてきてくれたんだ。
急に寝たらしいな。」
「そう…そうなのね。
相澤殿にも迷惑かけたわ。
ごめんなさい。
部屋に戻るね。」
そう言いながらドアへと向かうA。
表情は相変わらず酷く暗い。
目の下は真っ赤に腫れ、真っ黒なくまが浮き彫りに。
眼は真っ赤に充血し、髪は依然としてバラバラ。
身体中の怪我も放置して暴れていたので傷が膿みそうだ。
「取り敢えず着替え持ってまた戻って来い。
風呂は俺の部屋のやつ使え。
話はそれからだ。」
そう言って相澤はAを追い出した。
「はぁー。少しぐらい人を頼ることを学べ。」
相澤がそう呟いたことをAは知らない。
「お風呂ありがとう。」
そう言ったAに最初に行ったのは傷の手当て。
リカバリーガールを呼び出し、治癒してもらう。
疲れきったAをソファに寝かす。
「今日はもう疲れただろ。
これからの話は明日するよ。
今日は俺の部屋で寝ろ。
1人になっても色々考えてて寝られないだろ。」
「其処迄迷惑かけられないわ。
人気が有ると貴方が寝られなくなるでしょう？
優しくしなくて良いのよ。
泣きたくなっちゃうじゃない。」
そう言って儚く笑い、ソファから降りようとするAの手首を相澤は掴む。
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ゆきな(プロフ) - はえ〜…好き (2020年3月19日 3時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 待って泣く泣くてかもう泣いちゃたー！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月15日 3時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 随分遅れましたが続編おめでとうございまーす！！！！！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2020年3月14日 9時) (レス) id: 9d8d7fe98a (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 帰れない！嘘、(゜゜;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月14日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 最初から最後まで、読みました！とても面白かったです( ≧∀≦)ノ後ランキング5位おめでとうございます！(* ´ ▽ ` *)ﾉ (2020年3月13日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年3月12日 23時
