49話 ページ50
「悪いな。」
相澤とAが校長室を出た後、相澤は一言だけ発した。
「いえ、今迄庇えていたのが運が良かっただけですよ。
いつかこうなるのは分かっていました。」
そう、当たり前なのだ。
正体のよくわからない小娘。
然し圧倒的な力を持つ。
国家に仇を成すと思われても仕方ない。
公安相手に良くここまで隠してくれたものだ。
鬼がいなくなった今、最早Aがいる意味は無い。
危険人物だと思えば躊躇いなく頸を飛ばせるのだ。
「まぁ、どうにかしますよ。
お気になさらず。
お上の命令はいつの時代も絶対ですので。」
ーーー土曜日午前。
ーーーこつ、こつ、こつ、
長い廊下をゆっくりと相澤とAは歩く。
大きなドアの前で2人は立ち止まった。
「俺が付いて行けるのはここまでだ。」
相澤とAは向き合う。
「相澤殿。
2年間見ず知らずの私を拾って保護して、生徒達とも関わらせて頂き有難うございました。
貴方に最初に出会えた事有り難く存じ上げます。」
そう言ってAは綺麗に礼をした。
「…絶対帰って来いよ。
国にお前の頸をくれてやるな。
お前も言ってただろ。
絶対に死ねないって。
帰ってやるって。
ちゃんと有言実行しろよ。
それと礼を言うのは此方の方だ。
2年間俺の周りの世話をしてくれてありがとな。
お前のご飯美味かった。
お前との手合わせも良かったよ。
生徒達にもいっぱい教えてくれてありがとな。
…待ってるから。
行って来い。A。」
「はい、行ってきます。相澤殿。」
笑顔で前を向き直すA。
背筋を伸ばし、息を吐く。
ーーーコンコンコン。
「失礼します。三ノ宮Aです。
お呼びと承りましたので参上しました。」
「入れ。」
扉を開き、Aは入って行く。
ーーー此処は日本警察庁公安部。
今から彼女は国に仇を成すものか、見極められる。
天気は晴れ。
気温は低い。
彼女が此方に来て2年が経とうとしていた。
11月初頭のこと。
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続編作ったんですけど、何故か続編へ移行の奴が出て来ないので、お手数ですが作者の作品の所クリックして飛んで頂けると幸いです。
本当にすみません。
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ゆきな(プロフ) - はえ〜…好き (2020年3月19日 3時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 待って泣く泣くてかもう泣いちゃたー！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月15日 3時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 随分遅れましたが続編おめでとうございまーす！！！！！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2020年3月14日 9時) (レス) id: 9d8d7fe98a (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 帰れない！嘘、(゜゜;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月14日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 最初から最後まで、読みました！とても面白かったです( ≧∀≦)ノ後ランキング5位おめでとうございます！(* ´ ▽ ` *)ﾉ (2020年3月13日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年3月12日 23時
