45話 ページ46
ぼーっとした顔をした後、Aは声を上げて笑った。
至極真面目に言った爆豪は憤慨。
「アァ！？何がおかしいんだよ、クソビッチィィ！！！
頭ぶっ飛ばすぞ！！！」
笑われた爆豪は青筋を立てながら喚き怒鳴る。
「ごめん、ごめん。
あまりにも突拍子がないから。
君が話を聞いてきたのに、話の内容全部飛ばして宣戦布告。
しかもその相手に稽古をつけろ、だなんて。
面白いねぇ、君は。」
そう言いながら笑い続ける。
「うるっせぇ。
そうやって笑ってられんのも今のうちにだかんな。
蹴落とされて歪む顔、さも愉快だろうな。」
「ふふっ。楽しみにしているよ。」
そう言って頭を撫で回す。
「ッチ！！いつまで触ったんだ気持ち悪ぃ！！！
いい加減離せって、くそがッッッ！！！」
「ははっ、そんな振り払わないでおくれよ。
先ほども言ったけれど、君は何処か私の師範に似ているのだよ。
見た目に反して優しい所も、柔らかい髪も、努力家な所も、立派な腹筋も。
よく怒鳴って暴言吐く所も、周りをよく見ている所も、怒った時の目の角度も。
…うん、似ているね。
髪の毛の色も眼の色も違うけれど、君と一緒にいると安心するよ。」
そう言いながらAは柔らかく爆豪の頭を撫で続ける。
「テメェ、気絶してる時も師範っつってたぞ。
…前、髪の毛と目の色が違ったの何なんだ。
俺と同じような髪と目してたよな。」
「…私の一族は激しい感情の高鳴りで髪と瞳の色が変わるのだよ。
主に出るのは、怒りの感情の時。
髪は金色に、瞳は真紅に。
人によって濃さは違うけれど、三ノ宮本家に近い人程濃いとされているわ。
色が変わると普段無意識の内に制御している身体能力のリミッターが解除されて身体能力が格段に向上するの。
普通、感情が高ぶってもある程度は色が変わらない様訓練するのだけれど。
だから私は普段の髪も目も黒でしょう？
君の髪は私の大事なお友達に良く似ているの。
彼もそんな淡い色の髪だったわ。
…それにね、鬼を作った人と同じ赤目なの。
彼の瞳もこんな風に赤く赤く光っていたわ。
暗闇の中に急遽現れて人を殺していくの。
私はどうやってもこの赤目だけは好きになれない。」
暗い目のまま、爆豪の頭を撫で続ける。
爆豪はされるがままにしていた。
2人の距離が近づいた穏やかな夜。
それからもポツリポツリと話しながら2人は眠りについた。
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ゆきな(プロフ) - はえ〜…好き (2020年3月19日 3時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 待って泣く泣くてかもう泣いちゃたー！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月15日 3時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 随分遅れましたが続編おめでとうございまーす！！！！！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2020年3月14日 9時) (レス) id: 9d8d7fe98a (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 帰れない！嘘、(゜゜;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月14日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 最初から最後まで、読みました！とても面白かったです( ≧∀≦)ノ後ランキング5位おめでとうございます！(* ´ ▽ ` *)ﾉ (2020年3月13日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年3月12日 23時
