32話 ページ33
ーーー午後1時半過ぎ。
意識を取り戻し、柔軟をした後、素振りをしていたAの元に、爆豪が戻って来た。
目の焦点が合わず、足元はフラフラ。
目の角度は相変わらずだが。
「水分しっかりとって休憩ね。
その後は身体固まらないように柔軟してね。」
才能＋努力家である爆豪はやはり純粋に体力があるらしい。
「…ハァッ、お前、いつも…、こんなん、やってたんか。」
水分補給をしながら爆豪が尋ねる。
「そうね。
肺を大きくする必要があるから、ひたすら走ってるわ。
こんなのじゃ全然足りない。
本当はもっと空気の薄い場所でやりたいのだけれど。
喋ってないで休みなさい。」
そう言って素振りを続ける。
Aは合わない呼吸を使っている為、他の人よりも身体、特に肺に負担がかかる。
更には呼吸の切り替えもある為、並大抵の隊士と同じ肺の大きさでは上手く立ち回れないのだ。
舞に於いても、肺の大きさが舞うことのできる時間に直結する。
どんなに技を磨こうが、太刀筋を極めようが、肺を大きくしない事には何も始まらないのである。
素振りを終わらせ、爆豪の柔軟を手伝っていた頃、緑谷、飯田が戻って来た。
「はい、水分摂って休憩ね。
終わったら柔軟するから。」
Aは、爆豪の腿の筋肉をほぐしながら話す。
「それにしても爆豪君、思った以上にとても体柔らかいねぇ。
顔からしてもっと硬いかと思ってた。」
「ハァッ！？馬鹿にしてんのかクソ女！！
こんなん余裕だわ！！！
柔らかくねェと怪我すんだろうがァァァ！！」
(ーーーそう言えば、師範も体めちゃめちゃ柔らかいんだよなぁ。あぁ見えて。
開脚でそのまま身体前につけるとか余裕でやっちゃうし。
初めて見た時驚いたなぁ。)
筋肉質で傷だらけの外見からは想像出来ないかも知れないが、実はとても身体の柔らかい風柱を思い出す。
「ふざけんは、無視してんじゃねェ！！」
怒鳴りながら柔軟する爆豪によって思考が遮られる。
「ごめんね、考え事してた。
よし、じゃあ開脚やろう。足開いて。
…開脚は思ったよりも硬いのね。」
そんなことを言いながら全力で爆豪を潰しにかかるA。
怒鳴り声と笑い声が響いた。
因みに、飯田と緑谷は2人とも体が硬かった。
「はぁい、もっと深呼吸して。
はい、押すよ。」
そう言いながら柔軟を手伝う。
緑谷は爆豪に潰されていた。
「かっちゃん、痛い！！」
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ゆきな(プロフ) - はえ〜…好き (2020年3月19日 3時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 待って泣く泣くてかもう泣いちゃたー！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月15日 3時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 随分遅れましたが続編おめでとうございまーす！！！！！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2020年3月14日 9時) (レス) id: 9d8d7fe98a (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 帰れない！嘘、(゜゜;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月14日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 最初から最後まで、読みました！とても面白かったです( ≧∀≦)ノ後ランキング5位おめでとうございます！(* ´ ▽ ` *)ﾉ (2020年3月13日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年3月12日 23時
