30話 ページ31
「なぁ、三ノ宮さんって普段どんな練習してんだ？
俺たちが全員息切れていても、三ノ宮さん全然余裕そうじゃん。」
「…どんなって言われても、みんなも真似できるのは、肺を大きくする訓練とかかしら。
…今度やってみる？
甘い覚悟できたら叩きのめすけれど。」
そう言ったのが事の始まりであった。
ーーー休日 朝4時30分
まだ空は真っ暗。
天気は曇りで北風は強い。
気温は一桁。
そんな中、A、切島、緑谷、爆豪、飯田、麗日、芦戸は寮の外にいた。
生徒達は皆寒そうだ。
先にウォーミングアップをしていたAは袴を着て袖をたくし上げている。
因みに、轟と上鳴は起きられなかった。
蛙吹は冬なので朝は調子が悪いらしい。
「よし、まぁこんなものかな。
じゃあ、雄英の敷地を40周！
昼頃を目安に頑張ってね。
7時間半あるから平気かな。
はい、始め。」
そう言うAに皆目が点になる。
走り出さない生徒達に疑問を持つ。
「どうしたの？
あ、もっと増やそうか？」
「いやいやいや、Aさん無理でしょ！？」
「雄英の敷地どのくらいあると思ってるんすか！？」
抗議の声が飛ぶ。
「？
何でやってもいないのに無理だなんて言うの？
本気でやろうと思った事ないでしょう？
だったら出来ないなんて分からないじゃない。
走るって基本動作よね。
助けたい人の元へいち早く駆け付ける。
ヒーローって空を飛ぶ人達もいるけれど、結局の所、一般人は地面にいるじゃない。
その一般市民を助ける為には、やっぱり駆け付けられる速さが必要でしょう。
いざという時に助けられる様に、
後悔しない様に、
肺を大きくし、走れる事は大切だと思うのだけれど、皆は違うかしら。」
「確かに、一般人が捕まっていて上からの攻撃が困難な敵の時は、地上に降りて交戦しなければいけない。ホークスが言ってた。速さは武器だって。その時に、相手よりも早いスピードで攻撃しないと
「ブツブツうっせぇぞ、クソデクゥ！！！！
要は走りゃいいんだろ！！」
「おーやる気満々だねぇ。
そう。私が敷地160周している間に皆は40周走ればいいだけだから出来るよね。」
「ひゃ、160周！？
私達の4倍！！」
「えぇ、始めようか。
あ、言い忘れてたけれど、全力で走り続けてね。
ジョギングなんてしてたら後ろから木刀で叩き斬るから。
肺がちぎれそうになるけど頑張ろうね。」
そう言ってAは走り出した。
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ゆきな(プロフ) - はえ〜…好き (2020年3月19日 3時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 待って泣く泣くてかもう泣いちゃたー！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月15日 3時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 随分遅れましたが続編おめでとうございまーす！！！！！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2020年3月14日 9時) (レス) id: 9d8d7fe98a (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 帰れない！嘘、(゜゜;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月14日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 最初から最後まで、読みました！とても面白かったです( ≧∀≦)ノ後ランキング5位おめでとうございます！(* ´ ▽ ` *)ﾉ (2020年3月13日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年3月12日 23時
