28話 ページ29
「憧れの人なら…。
誰よりも仲間想いで、
誰に対しても真っ直ぐな人。
家族を愛していて、
その為に自分を犠牲にするの。
毎日ひたすら努力して、
自分の目標に向かって。
自分の事はそっちのけで、
仲間を大切にする。
少し、いや、とても怒りっぽいのだけれど、
笑った顔が優しくて。
甘いものが好きで、いい匂いがする。
動物愛に満ちていてね、
よく犬とか猫が家まで付いて来たりしたの。
カブトムシに名前を付けて、
嬉しそうに毎日欠かさず世話するの。
毎年夏に一緒に取りに行ったりしたのよ。
一杯褒めて、甘やかしてくれる。
強くて広い、頼れる背中に憧れたの。
彼の人が来れば『もう大丈夫だ』
そう思えるの。
誤解されやすいけれど、
とっても優しくて愛情に満ちた人なの。
そんな彼に憧れたわ。」
優しい笑顔でそう話すA。
そんな彼女を見た事がなく、ぽかんと口を開ける女子。
でも次第に笑顔になって。
「三ノ宮さん、その人の事とっても好きなんだね。」
葉隠がそう言う。声が嬉しそうだ。
「んー。
好きって不確かで曖昧なものじゃ無い？
そんな安いものでは無くて、大切なの。
守りたいの。
隣に立ちたい、
背中を預けてもらえる様になりたい。
笑顔が見たい、
幸せになってほしい。
認めてもらいたい、
支えていける様な人になりたい。
これって好きって言うよりももっと複雑で、
一言で言い表せない。
でも、大切で、憧れかなって思うわ。
…沢山の人に彼の人の事話すの初めてだから恥ずかしいわ。」
そう言って顔を手で覆う。
耳まで赤いのが隠せていない。
何より、不死川の良い所を人に言ったのは胡蝶妹と師範話した時以来である。
周りの女の子達まで照れそうだ。
「素敵な想いだね。
三ノ宮さんがその人が大切なの凄く伝わってくる。」
耳郎がそう言って三ノ宮の肩を軽く叩く。
「！そう、素敵な人なの。」
ふにゃりと笑いながらAは耳郎の手を握る。
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ゆきな(プロフ) - はえ〜…好き (2020年3月19日 3時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 待って泣く泣くてかもう泣いちゃたー！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月15日 3時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 随分遅れましたが続編おめでとうございまーす！！！！！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2020年3月14日 9時) (レス) id: 9d8d7fe98a (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 帰れない！嘘、(゜゜;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月14日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 最初から最後まで、読みました！とても面白かったです( ≧∀≦)ノ後ランキング5位おめでとうございます！(* ´ ▽ ` *)ﾉ (2020年3月13日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年3月12日 23時
