2話 ページ3
「…は？
どう、いう事だ。」
ーーー遡る事明朝。
Aは鬼を斬り続けていた。
(ーーーもうそろそろ今宵、百体はいくぞ。
どうしてこうも鬼がぞろぞろと集まってくるんだ。
県内の鬼全て集まってきているのか？)
そんな事を思いながらも、鬼を斬り終えた。
夜のうちにもう一度警備地区を巡回してから帰ろうと思い、おはぎを呼ぼうとした瞬間。
何かが飛んでくる音が聞こえ、避けると後ろの木に刺さった音がした。
(ーーー刀…か？
然も、この刀は…！)
警戒すべく感覚を研ぎ澄ませる。
(ーーー来る！！！)
上から回転しながら斬りかかって来た。
勢いを利用してそのまま吹っ飛ばす。
匂いからして鬼だ。
其れも匂いが濃い。
間髪入れずに攻撃を仕掛ける。
煙が晴れたとか見えたのは、あの日見た、今日まで1日も忘れたことのない憎い鬼の顔。
「やぁ。久しぶりだね。
貴様の顔を忘れた事は一時足りともなかったよ。
醜い姿が変わらないな。
なぁ、『
四ノ宮の恥晒しが。
才の無さから逃げ出して。
出来損ないが力を求めた鬼に落ちただと？
嗤わせるなよ。
調子に乗るなよ、裏切り者。
今宵、月の下で無残に散れ。」
そう言って斬りかかる。
刀同士が鋭い音を立ててぶつかる。
確かにどちらも傷が増え、血の匂いが蔓延していた。
然し、戦況は誰が見てもAが優勢だった。
当たり前だ。
鬼だとしてもどれだけ強くなろうとも、落ちこぼれは落ちこぼれ。
努力のしない者は才能が幾らあろうとも、死ぬほど努力して来た才のある者には敵わない。
ーーー風の呼吸 捌ノ型 初烈風斬り
鬼の首を斬ろうとした瞬間だった。
ボキッと音が鳴り、腕に激痛が走る。
その後突如腹を蹴られ、後方にとてつもない勢いで吹っ飛ばされた。
そのまま太い枝が背中に突き刺さり、身体が地面に落ちる。
こちらに何か飛んでくる気配を察知し、直ぐに刀を構える。
ーーー風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐
風が止んだ瞬間、見えたのは。
「うっそだろ！！！
『
お前ら、鬼にされたのか！」
同じ命を下されたかつての同僚。
其れも一ノ宮家以来の剣術の天才、二ノ宮家以来の武術の天才と謳われた実力者達。
髪の毛も目も色が変わっているが、身に付けている宝石が、服が、家紋が、間違い無いと言っている。
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ゆきな(プロフ) - はえ〜…好き (2020年3月19日 3時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 待って泣く泣くてかもう泣いちゃたー！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月15日 3時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 随分遅れましたが続編おめでとうございまーす！！！！！これからも更新頑張ってください、応援してます！ (2020年3月14日 9時) (レス) id: 9d8d7fe98a (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 帰れない！嘘、(゜゜;)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月14日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 最初から最後まで、読みました！とても面白かったです( ≧∀≦)ノ後ランキング5位おめでとうございます！(* ´ ▽ ` *)ﾉ (2020年3月13日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北窓 | 作成日時：2020年3月12日 23時
