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42話 ページ44

「鬼だとしても君達は三ノ宮少女の邪魔になるかもしれないから、ここで待機していなさい。

幾ら此の1年半相澤君のきつい訓練について行けた、仮免も取れたからと言って自分の力を過信してはいけない。

君達は判断を誤れば如何なるのかなんて身を持って知っているだろう。

今は此処でヒーローや三ノ宮少女が麗日少女を助けてくれるのを待っていよう。」

オールマイトがそう諭す。
皆不満そうに静かに待っていた。





「おはぎ。後どのくらいだ。」

「後2.3キロ!2.3キロー!!」

(ーーー今日は変だと思ったんだ。
やけに南部に鬼が大量発生する、と。

明らかにおかしいから囮だろうとは思っていたが、思った以上に鬼が多く、斬るのに時間が掛かった結果がこれか。情けない。)

そう思いながら目的地を目指す。

閑散とした神社の社の前。
拓けた場所に麗日ともう1人、セーラー服を着た女の子が遠目から確認できた。
Aからも分かる程、麗日は震えていたが、必死に女の子の前に鬼から守る様に立っていた。



「ごめんね、遅くなって。もう大丈夫だよ。
よく頑張ったね。」

2人のしっかりと顔を見て笑顔で頭に手をのせる。

「直ぐにヒーローが来るから、ちょっとだけ待っててね。」

そう言って鬼と向き合う。

「鬼さん、鬼さん。
貴方が彼女達を攫ったのですか。」

「そうだ。恋をしている女は美味いんだ。
肉が柔らかく、いい匂いがする。

此の社には若い女が沢山お参りに来るんだ。
其れも皆恋の願掛けをしに。

此処ならご馳走が食べ放題なんだ。
邪魔するなよ。

お前からは美味そうな匂いがしない。
お前、恋した事ないだろう。」

そう言って鬼はAに襲い掛かってくる。

「恋なんてしてる暇ないの。
そんなことをするのであれば一刻でも早く貴方達の頸を斬れる様努力する時間に回すわ。」

そう言いながら鬼を斬る。
しかし鬼は笑いながら頸をくっつけ出した。

(ーーー頸を切っても死なないって事は、本体じゃないのか。

なら、本体は何処だ?
鬼の匂いがするのは…。)

そう考えながら鬼の匂いのする社を斬る。

「いったいなぁ、いったいなぁ!
いきなり斬り掛かってくるなんてひどいじゃあないか!」

そう叫びながら、社が動き出す。

(ーーー社自体が鬼の身体だったのか。でかいな。)

「ねぇ、鬼さん。
他にも攫った女の子沢山いらっしゃったはずよ?

その子達はどうしたのかしら?」

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北窓(プロフ) - さやさん» そう言ってもらえると嬉しいです!読んで下さりありがとうございます! (2020年8月13日 10時) (レス) id: 5a0c901b45 (このIDを非表示/違反報告)
さや - え、やばめっちゃおもろい...戦闘シーンの書き方とか想像しやすくて好きです...楽しんで読ませていただいております...! (2020年8月7日 17時) (レス) id: 66bfdf92b1 (このIDを非表示/違反報告)
バカで変人な天才 - めっちゃ面白いです。更新がんばってください! (2020年3月12日 18時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうよもや - 瞬発的に高評価押してしまった (2020年3月12日 3時) (レス) id: eec7269bb9 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - めっちゃ面白いですね!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます (*´˘`*) (2020年3月10日 23時) (レス) id: 9d8d7fe98a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:北窓 | 作成日時:2020年3月6日 16時

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