いや、帰らせて！？【鬼滅の刃×ヒロアカ】

28話 ページ30

貴方side


「明日16時過ぎ位に学校に来られるか？
生徒達が会いたいそうだ。」

「分かった。なるべく早く巡回終わらすね。」

「悪いな、忙しいのに。」

「大丈夫。」



先程の会話を思い出していた。

もうすぐこちらへ来て2年が経つ。

福岡にいる間に飼鴉であるおはぎと再会。

あの女の鬼の情報もある程度集めた。というよりも思い出した。
帰るのはもう少し先になりそうだ。

私の20の誕生日には帰れそうだ。

20歳になったら師範と一緒に酒を飲む約束をしていた。

師範は次の誕生日で21歳になる。

この2年手合わせできる相手は余り居なかったが、技の正確さ、新たな技を習得、呼吸の切り替え、高速移動、基礎体力の向上。

其れなりに強くなったと思う。

先日恐らく下弦の中だと壱、弐を争える鬼を1人で撃破出来たのは大きい。

風の呼吸は型を5つ習得出来た。

合わない呼吸を使っていて、更に呼吸の切り替えも必要な為、疲れ易いが、其れをカバー出来る体力をもっと見につけたい。

少しでも師範に近付けただろうか。

ずっと彼の人の頼れる背中に憧れていた。

真っ直ぐな生き方に惹かれた。


今夜は綺麗な満月だ。

彼の人も見ているのだろうか。









風柱side

あいつがいなくなってもうそろそろ2年が経つ。
この2年で更に数体下弦を斬ったが上弦には出会えていない。
まだ先は長そうだ。

柱の顔ぶれもそれなりに変化した。


偶に心配になるが其れでも彼奴をおとなしく待っていると決めた。

あの女鬼の情報は余り入っては来ない。

彼奴の20の誕生日に一緒に酒を飲むと約束した。


早く帰ってこいよ。

そう思いながら縁側で月を見上げる。


今日は綺麗な満月だ。


彼奴も見ているのだろうか。









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ちょこっと追加設定。

主人公の羽織は風柱の昔の羽織。
デザインと色は同じだけど今の風柱のやつより小さい。
くださいって言ったら貰えた。


ポニーテールで頭には落ち着いた緑のリボン。
誕生日に風柱から貰ったもの。





何ページか前の『彩』『色』『蝶』は位を表します。
読み方はさい、しき、ちょう。

分かりにくくて済みません。





主人公と風柱、主人公と相澤先生の間に恋愛感情は両者ともないつもりです。今の所は。

普通に尊敬してる ⇄ 大切な継子

恩人。超感謝。⇄ 家事やってくれてありがたい。

今のところこんな感じの関係のつもり。
これからは知らない。

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