最愛のライバル ページ5
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hoshino
“ 君に逢えたこと 本当に良かったと ”
個人仕事を終えた日は、マネージャーさんにお家まで車で送って貰ってる間はまっきーのカバー曲を聴くルーティンができた。
その曲を聴き始めたとき、ふとオーディション時の気持ちがふつふつと蘇ってくる。
昔から歌にだけは自信があって、もしあのオーディションで再デビューが叶うならメインボーカルになりたい。と決めていた。
けれどまっきーの歌声を聞いた時、私はこの人とデビューしたらメインボーカルになれないって危険視してしまった。
そのくらい彼の歌声は最高で自然と彼に意識が持っていかれてしまったからだと思う。
彼はオーディションを通してブレない歌声を完璧なものにした。私にとって歌が唯一の取り柄だったから、これを失ったら私に価値がなくなる。そう思って私がどんなに必死になって彼に追いつこうと頑張っても、彼から出る歌声は、人を惹き寄せる甘くて優しくて、必死に作った私の歌声との差が大きく生まれた。彼には順位も歌声もなにひとつ勝てなかった。
結局オーディションを終えるまで私は彼になにひとつ勝てなかった。
INIになって、メインボーカルという枠は彼のものに。欲しくて欲しくてたまらなかったメインボーカルをあっさりと彼に持っていかれてしまった。
どんなに私が必死になっても勝てない人が急に目の前に現れたから、苦しかった、悔しかった、負けたくなかった。
でも、今は違う。
私にとって彼は同じ大切な仲間で、一緒に時を過ごす大切な人。
今思えばほんの少し前の私は彼に対して嫉妬ばっかりしていたんだろうな。
でも、なりたくてもなれなかったものを彼は自らのもつ才能を上手く磨き上げてとったんだから。そこを認められる自分に成長だってできた。
追いつくとか越えてやろうって気持ちよりも、彼の歌声を支えられるサブボーカルでありたい。
でも、ときどき彼に勝ちたいと思う欲は、彼をライバルだと認識してるからかもしれない。
いろんなことを思い返してると、急に聴いていた音楽が小さくなる
『噂をすればってやつほんとなんだね笑』
今まで思い返してた相手であるまっきーから一通のメール。
“ 今日、久々に夜食会しよう。 ”
どうせ明日オフだしまっきーに付き合ってあげるよ。の気持ちを込めて
“ ぜひしましょう！ ”
と最愛のライバルへ送り返してみた。
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るね(プロフ) - ERIさん» ありがとうございます( ᐪ ᐪ )♡ 続きしばらくお待ちください^ᴗ.ᴗ^♡ (3月21日 21時) (
レス) id: de81ae87f7 (このIDを非表示/違反報告)
ERI(プロフ) - ハマりすぎて2周しました！西MINIなので続き気になります❤️ (3月21日 6時) (レス) @page15 id: a989932930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るね | 作成日時：2023年8月7日 23時
