アーサー到来

浴衣選び ページ34

英/貴「おぉ…」

店に入ったとたん、そこは浴衣で溢れていた

店「いらっしゃいませ
花火大会用でしょうか？」

「あ、はい」

店「でしたらこちらの浴衣がおすすめでございます」

こっちに気づいた店員さんにつれられながら、私達は浴衣を探した

しかし数の少なくない浴衣に、
どれを着ようか迷ってなかなか決まらなかった

「んー…
どれにしよう…」

英「まずは色から決めたらどうだ？
可愛いのがいいのか、綺麗なのがいいのか」

なるほど…
さすが世界二位を誇るお国だ

アーサーに言われた通り、まずは色を決めた

「暗めの色で、大人っぽい浴衣にする」

店「大人っぽいのでしたらこれなんかどうでしょう？」

店員さんが取り出してきたのは、紺色の生地に、白い花の模様が入っている浴衣だった
確かに大人しめで綺麗だ

それを店員さんから受け取り、自分の体に重ねて見せた

「ねぇ、どうかな？」

そうアーサーに問いかけると彼は顔を真っ赤にした
流石二次元のキャラというかなんというか…

私も鈍感ではないため、アーサーが気に入ってくれたというのは確信できた

「じゃあ私はこれにします」

店「ありがとうございます
では次はお連れ様のをお探ししましょう」

そう言って、店員さんは男性用の浴衣へと案内してくれた


「因みにアーサーはどんなのがいいの？
男性用はまぁ、青系か茶色系か黒系だよね」

英「お、俺は…
こ、紺色にする///」
(よし、言えた！
これでAと同じ色だ！)

「へぇ、そっか
じゃあ紺色系の浴衣見せてもらってもいいですか？」←気づいてない

自覚はないが、なんだかんだ鈍感である私だった…

店「男性用でしたら最近は縦のラインが人気ですよ
スラッと背を高く見せる効果があります」
※適当

結果、アーサーも店員さんにすすめられた浴衣を借りることにした

そして、私は薄いピンクの帯とかんざしも選び、アーサーは私がすすめた扇を借りた


店「ありがとうございました
期限は一週間となっておりますので、お忘れのないようお願いします」

「はい、ありがとうございます」


明後日のアーサーが楽しみだな…
そう、胸を膨らませながらアーサーと共に家へと歩いた

まさかのフラグ→←浴衣((アーサーside

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