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A side
どれくらい寝ただろう。深い眠りから覚めてきた時、誰かが話しているような声が微かに聞こえた
??「＿＿…？」
??「…た＿＿ん…」
次第に眠りから覚めてきたのでゆっくり目を開ける。すると2人は俺が目を覚ましたのを見てギョっとした表情になり固まる
襲われるとでも思っているのだろうか。まぁ俺はこの人間達を襲う気など更々無いので呑気にあくびをする
??「…襲ってこんな…」
??「うん……えっと…君が俺達を助けてくれたの？」
??「狼に人間の言葉って通じるん？」
刀を持っている人間の問いに答えるように俺は鳴く。その途端、2人共ピシっと再び固まり此方を凝視する
なんで、、
??「お前…まさか人間の言葉分かるん…？」
??「いや、そんなわけ無いでしょ。さっきの質問は何となく聞いてみただけだし」
今度は緑色のパーカーの人間の問いに答えるように鳴く。そうしたらまた再び固まり此方を凝視する
人間って驚いたら直ぐ固まるの？と思いながら静かに2人を見ていたら、刀を持っている人間が考えるのを辞めたように息を吐き立ち上がった
??「うん、俺ちょっと考えるの辞めるわ。脳死する」
??「俺も辞めとくわ…うん」
ふぅっと息を吐き言った後、俺の方を向きにぱっと笑う。何事かと首を傾げていると緑色のパーカーの人間が口を開いた
zm「俺ゾムや！！宜しくな」
ht「俺はひとらんらん、長いから覚えてくれるならひとらんとからんらんで良いよ。宜しくね」
ああ、自己紹介？っていうやつかなと謎に納得する。俺は人間の事はあまり知らないからよく分からないけど、とりあえず返事をするみたく鳴いた
ht「っていうか狼で毛が白くて瞳が金って初めて見たな…」
zm「あー…確かに1回も見た事無いな」
まぁそこら辺に居る狼じゃないしね。この様子を見るにこの2人は俺の正体に気づいてないんだろうな〜と思いながらガン見してくる2人を避けて洞窟の出口へ歩く
ht「あ…そろそろ帰らなきゃだ。インカムどっかで無くしちゃったし多分大騒ぎしてるだろうな…」
zm「せやなぁ…帰るか。道分からんけど」
まぁそうだろうなとは思ってた。途中で意識を失うくらい必死で逃げてたなら道は覚えてないだろうし、その上この森は迷いやすい
俺は洞窟の中から出てくる2人を後目に、前にある岩へ飛び乗りながら「着いてきて」と言わんばかりに鳴いた
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にこらー - 面白い・かっこいい・めっちゃ好み 凄い面白いです！更新ペース自由でいいので頑張ってください！ (2021年5月25日 20時) (
レス) id: 3ef83fb3a7 (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ@wrwrdファン(プロフ) - 神かぁ！これからも無理なく更新してけぇ！ (2021年5月22日 9時) (レス) id: 602d714d2e (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - なにこれめっちゃ好きです！１コメ頂きました！なんでこんなに人気なのにコメ欄一個もない事に寂しさを感じてしまいましたw 内容、話のスピード感、そして狼…。大好きです。これからも頑張ってください！ (2021年5月21日 23時) (レス) id: 1323f7e7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じう猫。 | 作成日時：2021年5月15日 9時
