#40「幸せな結末を」 ページ40
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遂に言った。
Aは驚いたような表情で、此方を見ていた。
思えば初恋で一目惚れだったのかもしれない。
ウチには女の幹部は居らんし、前はそんなことをしている暇もあまりなかった。
それなのに、Aがここに来てから大きく変わった。
過去に辛い思いをして、感情を捨てて。
今もきっと辛い思いをしている。
そんな彼女を、どうにか助けてあげたかった。
「…ありがとう…でも、受け取れない。」
「…え、どうしてなん…？」
「だって、私は幸せを知らなかったから…どうすればいいのか、わからない…！」
「俺もAが来るまでは知らんかったで？」
「…ゾムも？」
「おん。やから、今から見つければええやん」
「…そっ、か…」
そう言ってうつ向いた彼女の色の違う瞳からは透明な水が流れていた。
思わず、手で拭いとった。
そして、もう離さないようにしっかりと抱き締めた。
それを皮切りに、嗚咽が聞こえた。
「ゾム、私、ゾムが好き…ずっと、苦しかった…っ」
「うん、もう、大丈夫やって。これからは、幸せ沢山来るから、な？」
「あり、がと…っ」
震えるAの肩をそっと撫でる。
もう、苦しまなくていい。
自由でいい。
彼女は、充分すぎる苦しみを背負って生きてきた。
きっと、これからも罪を背負って生きていくのかもしれない。
それでも、
少しくらいは夢見たってええやろ？
朝の光が、やけに眩しかった。
#最終話「さよなら、オッドアイ」→←#39「何度目かの目覚め」
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アイク - ええやん( =＾ω＾) (2020年3月5日 10時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
*world*(プロフ) - wrwrdコミック買って久しぶりにありかどんの作品見たら色々神作量産してて嬉しさがやばい(語彙力)前垢ログイン出来なくなったか垢また作りやしたぞ (2018年2月18日 12時) (レス) id: ecbf161005 (このIDを非表示/違反報告)
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