#36「復讐」 ページ36
Aside
.
外では激戦が繰り広げられているのか、銃声や兵士の声、叫び声なんかも聞こえる。
普通の人なら思わず耳を塞ぎたくなる状況下でも、私は何とも思わなかった。
それが少し、寂しかった。
「A、連絡が来た」
「えっ？早くない？さっき始まったばっかり＿＿」
「王側からしたら奇襲やし、ロクに準備もしてないんやろ。支持最低辺の王やし、どうせ他人任せにしてたんちゃう？」
「当たり。王座は此方だよ、ついてきて」
「…いや、一応地図貰ってんやけど…って、ちょ、早っ」
一目散に王座へ全力疾走した。
血の臭いが充満している廊下など気にもせずただただ走った。
横にはゾムがいる。
もう怖くない。
長年の戦いに、私は終符止を打つんだ…！！
重たい扉を勢いよく開けると。
我々国の兵士達が、王を囲んでいた。
王も抵抗している様子はなかった。
「…ついたらすぐわかるって言われたのに…」
ここには王しか居ない。
側近の者は頭から血を流して倒れている。
きっと、私の探している奴の情報を吐かせるためにわざわざ王を取り押さえたのかもしれない。
だとすると、グルッペンさんが言ったのか？
「…久しいな、A」
「…王様」
「私は非常に残念だ。残念だよ」
「…王様は私の過去を知っていますよね。犯人がこの国に居ると聞きました。…場所を、教えてください」
「君を拾った科学者のアイツも自室で死んでたよ。馬鹿だねぇ、あともう少しだってのに」
「…王、様…？」
「アンタ、さっきから何ようわからんこと言ってんねん。さっさと情報を吐け言うとるやろ」
そう言ってゾムはナイフを構えた。
「もう少しでお前も殺せたのに」
「………どういう、」
「あぁ非常に残念だよ…お前の惨めな死に様を拝みたかったもんだ。先客二名はなかなか良かったんだけどねぇ」
「…王様………いや、貴方は…！！！」
「お久しぶりだね、醜い«ｵｯﾄﾞｱｲ»」
「貴様ぁぁぁぁああｯｯ！！！！！」
喉元めがけて勢いよく、全力でナイフを振りかざす。
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アイク - ええやん( =＾ω＾) (2020年3月5日 10時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
*world*(プロフ) - wrwrdコミック買って久しぶりにありかどんの作品見たら色々神作量産してて嬉しさがやばい(語彙力)前垢ログイン出来なくなったか垢また作りやしたぞ (2018年2月18日 12時) (レス) id: ecbf161005 (このIDを非表示/違反報告)
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