#20「迷惑」 ページ20
zm side
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何で気づかんかったのやろ
あんなに優しかったのに
今出てくる言葉はその二つだけ
焦りと怒りと不安が混ざって言葉にできない気持ちが込み上げてくる
全速力でAの部屋に向かう
俺が足速くて良かった
部屋に一番早く辿りつける
俺がAに接してて良かった
少しは何か変わるかもしれない
なのに
俺が気付いていればよかった
出てくるのはいつも、自責の言葉
自分は、考えるのが苦手だから
きっとそうやって生きてきたんだろう
友達が少なかったのも
しょっちゅう戦場に狩り出されるのも
サイコパスだと言われるのも
全部、自分のせいじゃないか
「はぁ…ｯ、何でこんな時に…っくそ、」
ようやくドアの前まで来た
作法などどうでもいい、俺はノックもせずに勢いよくドアを開けた
「A！！！」
肩で息をしながらAの名前を呼ぶ
返事は、ない。
部屋を見渡しても誰も居ない
ましてや、荷物自体が無い。
元々あったものや、俺達が置いたものは残っているのだが、それ以外のものが無くなっている。
ふと、木のデスクの引き出しを開けると、メモが入っていた
『突然居なくなってすみません
先日、私宛に帰還するよう手紙が届きました
申し訳ないのですが、ここで貴方達とはお別れです
色々迷惑かけてすみませんでした
皆さんのご厚意、とても嬉しかったです
少ない間でしたが、ありがとうございました
Aより』
目尻が熱くなった
こんなこと、一度も無かったのに
「…ほんと、迷惑やわ…どうしてくれんねん、A…」
いつも思う“迷惑”ではない、何か他の“迷惑”だった
あぁ、数日前のあの日
俺は知らない間に、惚れていたのかもしれない
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アイク - ええやん( =＾ω＾) (2020年3月5日 10時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
*world*(プロフ) - wrwrdコミック買って久しぶりにありかどんの作品見たら色々神作量産してて嬉しさがやばい(語彙力)前垢ログイン出来なくなったか垢また作りやしたぞ (2018年2月18日 12時) (レス) id: ecbf161005 (このIDを非表示/違反報告)
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