#2「目覚め」 ページ2
gr side
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手をつけていた書類の量が減ってきた頃、
またしてもノックが叩かれた。
「入っていいぞ」
「失礼するで、」
少し高い声。
入って来たのは緑のパーカーを着た男、ゾムだった。
「とりあえず、ぺ神から伝言だけ…。『例の女の子が目を覚ました』やって。何の事かさっぱりわからんけど…とりあえず、ちゃんと伝えたで。」
それだけ言い残して去っていく彼。
私は一目散に軍医室へ向かった。
ペンを落として床を汚しているのにも構わずに。
「…あ、グルさん。よかった、あの人の事だからちゃんと伝えてるか心配だったけど」
「やる時はやる奴だからな。それで、本題だが…」
「いるよ、さっき目を覚ましたばっかりで放心状態だけど」
ふい、と横を向くと…
片目を眼帯で隠した…まるで人形のような少女が、椅子に座ってどこか遠くを見ているような目をしていた。
要約すると、文字通りの『放心状態』。
「…やぁ、少女よ。お目覚めか」
「…もっとこう、無かった?」
はて、かける言葉を間違えたか？
目の前の少女は少しびっくりしたような、警戒しているのか、そんな雰囲気をかもちだしていた。
「どうするか…」
「…あ、おったわグルさん」
そう言って軍医室に入って来たのは、トントンだった。
「起きたん?良かったやん」
「助けてくれ、こういう場合はどう声をかければいい」
あまり人付き合いは得意な方ではない。
特に相手が女性の場合は。
「あぁ…大丈夫?怖かったやろ、こいつらに何もされてへん?」
こくこく、と頷く少女。
なるほど、トントンは何か掴んでいるのか…?
先程のように怯える事もなく、普通に接している。
…というか、何もされてないってなんだ。
ぺ神はともかく、私が何か手出しをするとでも思ったのか?
「あ、俺はトントンっていうんや。んで、こっちがしんぺい神、こっちがグルッペンっていうんよ」
ふむふむ、と興味ありげな視線を向けられる。
…何故、相手が違うとこうも変わるのか。
私には理解できなかった。
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アイク - ええやん( =＾ω＾) (2020年3月5日 10時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
*world*(プロフ) - wrwrdコミック買って久しぶりにありかどんの作品見たら色々神作量産してて嬉しさがやばい(語彙力)前垢ログイン出来なくなったか垢また作りやしたぞ (2018年2月18日 12時) (レス) id: ecbf161005 (このIDを非表示/違反報告)
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