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「あ、借りれた？A友達いたの？」
「友達くらいいるわ！笑」
ふーん、誰の？と教科書の名前を覗き込んできた。
" 檜山光成 " と彼の字でキレイに書かれている。
「あー出た檜山！ほんと好きだねえ」
「うるさい黙って」
「えー？照れてんじゃーん」
「照れてないしうるさいしチャイム鳴ったから前向いて」
ちょうど授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。
…、どうして湧ちゃんにはバレてしまってるのか。
いや、彼はきっと茶化してきてるだけなのかも。
仲のいい友達にも言えないけど、
ずっと昔から幼馴染みの光成が好きで、だけど好きだと伝えて関係が壊れるのが嫌で、
幼馴染みという特権でずっと隣にいる。
狡いかもしんないけど。
いつか彼女になれたらな、なーんて。
この高校に入学したのだって、光成と同じところに行きたかったから。
＿＿＿
「え、マジ？同じとこ受けんの？」
「うん、行きたいとこないし」
「じゃあ一緒に頑張んないとね、」
光成が喜んでくれた気がして、
それが嬉しかったから、先生や親がなんて言ったって、絶対にここしか受けないんだ！って決めてた。
少し背伸びして入った高校だから、勉強もそれなりに苦労してるけど…。
テスト前は光成に教えてもらえるから、私にとっては良いことだったりして。
＿＿＿
「…ねえ、あの先生さ、語尾の癖すごない？」
「ちょ、笑わせないで、」
…湧ちゃんと席が近い限り、テスト前はもっと苦労しそうだなあ。
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ぱぷりか(プロフ) - めめこさん» ありがとうございます！できるだけ毎日更新しようと思うので、お時間のあるときにぜひ覗きに来てください、 (2020年9月22日 0時) (
レス) id: 478f2788a1 (このIDを非表示/違反報告)
めめこ - お話楽しみにしてます！！更新頑張って下さい！！ (2020年9月21日 15時) (レス) id: 2eb1e8c680 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぷりか | 作成日時：2020年9月21日 13時
