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康太君のところに行くって何?
まず、何で康太君?
行くとは?
どういうこと?

 『あ、』
もしかしてエイジ君は
私が幼馴染を捨てて、康太君と仲良くなる、
ということを心配したのかもしれない。
私は起き上がってエイジ君のもとへ行こうとした。
しかし、体が動かなかった。

エイジ君が私の部屋に入ってきたから。
すごく苦しそうに手で口元を抑えながら。
 『え、』
 え「A、うっ、ぐっ、、、」
ふらふらと壁に手をつきながらこちらにやってくる。
 『え、どうしたの、?』
 え「A、、ぐぁっ」
エイジ君が抑えた指の間から赤い液体が落ちる。
 『ふぇ、、』
赤黒い液体。
 え「A、、た、すけて、」
途切れ途切れにエイジ君が言う。
私はエイジ君に駆け寄る。
大丈夫?、と言おうとした瞬間。
 え「、、つっかまーえた」
エイジ君が私の腕を掴む。
 『、、、何?』
 え「何って、ドッキリ。
 びっくりした?」
 『最初は心配したけど、血の匂いしないね。
 早く気づけばよかった』
 え「えぇー、心配してくれたんじゃないの?」
 『したよ、もちろん。
 ゆっくり考えればの話』
 え「へぇ、優しいね。いい子」
エイジ君は頭を撫でてくれる。
 『するよ、絶対する。
 でも、何で急に?』
 え「なんとなく。今度そらにもやってみよ」

こんな風にエイジ君は言うけど
きっと私を心配してくれたんだ。
こんな風に優しい嘘を吐くから
幼馴染が勘違いするんですよって
誰か代わりにエイジ君に伝えて。

その時、エイジ君のスマホが鳴る。
 え「んぉ、まいからだ」
エイジ君のスマホを覗き込む。


まい悪寒がしたまいAになんかあったでしょ
まいお前が何かしたか?
えいじしてねぇよ
えいじばーか
えいじつーかきもい
まいうるさい
まい嘘つけ

 え「だって。すげぇ心配されてるよ?」
 『この心配はちょっと違う』

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- ホワイトティーさん» ありがとうございます!嬉しいです、頑張りまする (2019年9月27日 17時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトティー - 初見です!内容がめっちゃ好きです!!これからも楽しみに読ませてもらいますね! (2019年9月27日 1時) (レス) id: d142de45b5 (このIDを非表示/違反報告)
- ふむさん» ありがとうございます。気を付けます。アドバイス、ありがとうございます (2019年9月16日 8時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)
ふむ - 文を改行してくれると読みやすいと思います。 (2019年9月16日 0時) (レス) id: 16fda0fde4 (このIDを非表示/違反報告)
- かなとさん» ごめんなさい、気づきませんでした。ご指摘、ありがとうございます。これからもお願いします。 (2019年9月15日 22時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇な洋介 | 作成日時:2019年9月14日 20時

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