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家に帰ってもエイジ君は出かける準備をしなかった。
 『エイジ君、学校行かないの?』
 え「行く訳ねぇじゃん、昨日、全然寝られなかったんだよ」
 『ごめんね』
 え「お前が謝ることじゃない。
 とにかく早く元気になりやがれ」
エイジ君の口調はぶっきらぼうだけど
私の頭を撫でる手は優しい。
私は素直に自分の部屋に入った。

机に向かってみた。
だけど何も思い浮かばなくてそのまま突っ伏した。

気が付くと寝ていたらしく薄い意識の中でエイジ君の声を聞いた。
 え「、、ってんだよ、まじで。
  俺がどんなに心配したと思ってんだよ、、。
  今度は何抱えてんだよ、何で話してくれねぇんだよ、、。
  いい加減、気づけよ。お前が何より大切なんだよ、、。
  お前が気にしてたまいの事、嘘だからな。
  お前に言わないなんて絶対、そんなことないから、、。
  頼むから、そばにいてくれよ」
エイジ君は私の頭をそっと撫で、抱き上げた。
そっとベッドに寝かせて自分も腰を下ろす。
ため息を吐いた。
私は叫びたくなるほど、全身が熱くなっていた。
久々に聞いたエイジ君の弱音。
自分が情けなくなった。
自分の事でいっぱいいっぱいになっていられない。
静かに再確認した。
 え「康太のとこになんか行くなよ」
エイジ君はそれだけ言うと出て行ってしまった。

康太?康太君のところに行くって何?
何で康太君?
行くって何?

すべてが分からなかった。

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- ホワイトティーさん» ありがとうございます!嬉しいです、頑張りまする (2019年9月27日 17時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトティー - 初見です!内容がめっちゃ好きです!!これからも楽しみに読ませてもらいますね! (2019年9月27日 1時) (レス) id: d142de45b5 (このIDを非表示/違反報告)
- ふむさん» ありがとうございます。気を付けます。アドバイス、ありがとうございます (2019年9月16日 8時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)
ふむ - 文を改行してくれると読みやすいと思います。 (2019年9月16日 0時) (レス) id: 16fda0fde4 (このIDを非表示/違反報告)
- かなとさん» ごめんなさい、気づきませんでした。ご指摘、ありがとうございます。これからもお願いします。 (2019年9月15日 22時) (レス) id: 792e13e06c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暇な洋介 | 作成日時:2019年9月14日 20時

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