File145 ページ48
「拳銃でジ殺という事は、あの爆弾はハッタリだったか…」
「でも?水無怜奈の居場所はバレないですんだわね…」
「いや、これで確実に奴らに知られる事になる…こいつは何らかの方法で潜入先の病院の調査報告を定期的に組織にしていたはず…」
『それが完全に途切れ…その報告を毎日していたなら…来ちゃうね…』
ジョディさんやFBIのみんなは、水無怜奈がここにいることを組織に知られた以上ここに留まる意味はないといい移動を持ちかける
しかし、裏のエリアを警戒していた捜査官が不審な人影を見たということで組織は感づいている
事情を話そうとするジェイムズを引き止める
FBIと関わりのある病院と知られてしまったら院長を守る手立てはなくなる…
「迎え撃とうじゃないか…はぐれた仲間を連れに来た黒い狼共を…」
「ああ…こんな事になるなら、ナースステーションで写真を撮ってた彼を止めなきゃよかったわ…。関係のない患者達の情報を組織に渡したくなかっただけなのに…」
「まあいずれバレていたよ…。日和君がすでに彼の携帯電話を壊していたようだから…」
「いや、日和が携帯を壊したのは、奴が組織に連絡を取るのを阻むためだけではなく、その連絡方法を知るため…。奴がトイレや部屋にこもって携帯のメールで連絡を取っていたとしたら、その方法を知る術はないが、携帯を潰せば、それ以外の方法を取らざるを得なくなる…」
「なるほど…その方法が我々の目の届く公衆電話やネットカフェだったなら誰にどんな言葉や文体で連絡していたかがわかり、彼を捕らえた後も彼を装って連絡し続ける事は出来たというわけか…」
「ええ…つまりミスをしたのはこのボウヤや日和じゃなく…我々FBIだけだという事ですよ…そんな方法すら思いつかなかった…私も含めてね…」
『………』
「とにかく交代で休んで奴らに備えましょう!このまま神経を尖らせ続けると、奴らが来る前に参ってしまう…」
「ああ…そうだな…」
「まあ思いついたら報告にきますよ…奴らを迎え撃ついい策を…」
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作者名:小日向そーご | 作成日時:2020年9月24日 20時