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「民間人を装って他国へ潜入し活動している、CIAなどの秘密諜報員の事よ!いろんな事を知っている君でもこれは初耳かしら?」
「いや、知ってたけど…その言葉…何か引っ掛かって…」
「まあ、ノックの息子の身を案じているのなら諦めた方がいい…。奴らのボスのメールアドレスを知っていて、近づいてくる少年を奴らが野放しにする理由は何も無いからな…」
新ちゃんと病院の廊下を歩いているとさっきの看護師さんに声をかけられた
「捜してたって…さっきの男の人の事で何か思い出した事とかあるの?」
「いや、思い出したのは丸眼鏡の少年の方!その子、瑛祐って名前じゃない?」
『そ、そうだね…』
「やっぱり!あの時手術した男の子だわ!私、その時そっちの病院にいたから…」
「じゃ、もしかして大阪の病院?瑛祐兄ちゃん、お母さんが亡くなった後、大阪に引っ越してすぐ事故に遭って手術したらしいから…」
「いいや…手術したのは東京の病院!もちろんこことは別のね!お母さんも付き添っていらっしゃったから引っ越す前なんじゃない?あの子白血病だったのよ!でもあんな大手術した後、事故に遭ってまた手術したなんて…よっぽどついてないわねあの子…」
看護師の話を聞いて新ちゃんは何か思い出したようだ
「O型って言ってたけど…白血病なら…」
可能性はあるわね…
水無さんの容体はまだ昏睡状態だということがわかった
容疑者三人の名前と特徴をジョディさんが呟く
12月18日に右足骨折で入院した”新木張太郎”さん
12月19日に頸椎捻挫で入院した”楠田陸道”さん
12月21日に急性腰痛で入院した”西谷忠吾”さん
「フン…本来なら3人まとめて違う病院に移してたっぷりと尋問するところだが…」
「ここは日本、しかも日本警察に断りもなく捜査をしている我々がそんな真似できんよ…3人の内の2人はただの患者だしな…」
「かといって、ここでFBI捜査官がヘタに容疑者に近づけば…
「『じゃあさー』」
あ、被ったってことは考えてることは同じね…
「ボク達が思いついた方法でやってみる?」
「え?いい方法?」
『それはみんながこの病室をでてから…別の部屋で話すから!』
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作者名:小日向そーご | 作成日時:2020年9月24日 20時