File129 ~ お尻のマークを探せ~ ページ32
授業が終わって外を見ると雨が降っている
ん?蘭からメール…
そういえば、最近新しい先生が来たって話をしてたから、ジョディさんのことかな
FBIだってこと話したみたいだし
新ちゃんのことも聞いてくるし…
ほんと、早くくっつかないかな二人;
「こっちだからまたね!学校でまた会おう!!」
歩美ちゃんと別れてみんなで歩いていると
「きゃあああああああああ」
叫び声!?
「大丈夫か、歩美ちゃん!?歩美ちゃん!?」
歩美ちゃんが見た、通り魔の説明をするために警視庁へ寄った
雨が降ってて、雨ガッパを着ている、帽子をかぶっているとかで被害者の顔は見えなかったらしい…
叫び声だけは聞いていたらしく、絶対男の人らしい
現場に行くと何か思い出すかも!という佐藤刑事に言われ実況検分に行くこととなった
あれ、あのメガネの刑事…風見さんだ
ば、ばれたら零さんに伝わるだろうし早くここから立ち去ろう…
現場に戻った歩美ちゃんの証言から、犯人は歩美ちゃんに襲いかかった後、「チャリ」という音を立てて何かを拾い上げた…
そして歩美ちゃんの手のひらに残された跡から、それが数字の「5」に関係があるものだという
小銭…メガネ…家の鍵、あるいはネックレスやブレスレット… いろいろなものが考えられる中、佐藤刑事と一緒に必死に知恵を絞り始める
ところがその時、何と大胆にも歩美ちゃんの目の前に再び例の通り魔が姿を現わした
警察の実況検分を見守る多くの野次馬たちに紛れて姿を見せた通り魔は、歩美ちゃんたちが気づいたことを知ると慌てて現場を立ち去る…
みんな捕まえようと必死だから逃げれるのかな犯人さん;
しかし野次馬の数が多過ぎて、結局通り魔は逃げ仰せてしまった
それでも何とか犯人の手がかりを掴もうと必死の探偵団たちは、とにかくまず歩美ちゃんの描いたマークが何なのかを考えようと再び知恵を絞り始めた
『ねぇ、元太君のお尻に…』
元太君のお尻に通り魔のマークがついていた
「でも、本当にこれが通り魔のマークなのかい?」
このマークどっかで見たことあるのよね…
「「5」でも「S」でもねーよ…歩美ちゃんの手の平や元太のおしりについたって事は、実際の形とは逆の鏡像…つまり実物は5やSを逆さにした形のはずだよ!」
「歩美のマークはもっと小さかったよ?」
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作者名:小日向そーご | 作成日時:2020年9月24日 20時