確かにここにあった言葉は rbr ページ34
電車から降りると、すぐさま走った。
改札を抜け、クラクションを鳴らされるのも構わず、走る。自分の目指す住宅地が遠くに見えた。
息が切れる。足がもつれる。それでも、走り続ける。時間が無いから。
病気だった。記憶を失ってしまう病気。
一瞬で消えるのではなく、段階的に記憶がなくなっていく。既に、自分の名前だってまともに覚えていない。覚えているのは、ずっと好きだった人の事だけ。
最後に、彼女に会って、想いを伝えたい。
その一心で、病院を飛び出した。
彼女の住む場所は、奇跡な事にまだ覚えていた。ひたすら走る。愛が分からなくなる前に。
住宅地に入る。彼女の家はもうすぐだ。
白壁の、新居にも劣らない綺麗な彼女の家。
その家の庭で、優雅に花に水をやっている彼女。
大きく息を吸って、彼女を呼ぶ。
rbr「_____っ！和奏っ！」
俺が叫ぶと、彼女は大きく目を見開く。
『ロボロ…どうしてここに…？』
俺の名前、ロボロっていうんだっけ。いや、あだ名かな。
なんて、どうでもいい事を考えて、心を落ち着かせる。
rbr「どうしても和奏に言いたいことがあって、病院、抜け出してきたんや。」
『言いたいこと…？』
煩くなる鼓動を横目に深呼吸をする。
そして、大きく息を吸い込んで________
rbr「俺は！和奏の事が…」
瞬間、頭が真っ白になる。
何故か流れてくる生温い涙に、不快感を覚える。
目が合っていた女性にぐちゃぐちゃな顔で、こう伝える。
ごめんなさい。
貴方は誰ですか？
と。
嘘だ、なんて言って顔を歪ませ、泣き崩れた女性に、俺はどうすることも出来なかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
追記.加筆修正しました。
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藍(プロフ) - つなまぐろ。さん» あら！ごめんなさい、忘れてました。ご指摘ありがとうございますm(*_ _)m今後とも不定期更新だったり失踪したり()しますが何卒よろしくお願いいたします((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ (2020年5月11日 14時) (
レス) id: 29a1c34cfe (このIDを非表示/違反報告)
つなまぐろ。(プロフ) - オリジナルフラグついたままになってますよー！！頑張ってください！！ (2020年5月8日 21時) (レス) id: ff3cd95158 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - tnさんの死ネタは良きですよね！構想が思い浮かんだらいっぱい書きたいなぁ…と思ってます← (2020年2月25日 22時) (レス) id: 29a1c34cfe (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - tnさんとの死ネタ、でいいのかな？美味しいです、めっちゃもぐもぐできます (2020年2月25日 22時) (レス) id: fa644c1625 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - 沙月さん» そうです！その作者さんの作る曲がすごく好きで…ずっと聴いてます笑こんな駄作者の作る物語が面白いって思ってもらえて嬉しいです。これからも頑張りますね！ (2020年2月20日 17時) (レス) id: 29a1c34cfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍 | 作成日時：2020年2月13日 23時
