亡くなったら ページ6
あれから何年も経った。
オーストリアさんに一人称を変えるように言われ、僕から私になった。
ヴェネ兄も成長して声変わりした。
声変わりしたヴェネ兄を見たオーストリアさんはびっくりしてたけど。
そりゃそうだ。だって今の今まで女の子だと思ってたんだから。
それから私とヴェネ兄はイタリアに帰された。
帰った家はあの頃のままだった。
でも私は今はそんな事どうでもよかった。
オーストリアを出る時にオーストリアさんに言われた事が頭から離れなかった。
───オーストリアを出る時。
ギルの事を忘れかけていた時。
墺『待ちなさい、Aさん』
『はい、なんですか?』
墺『貴方、プロイセンと仲が良かったそうですね』
『プロイセン…あぁ、ギルの事ですか?それが何か…?』
墺『いえ、これだけは伝えた方が良いかと思いまして…___________』
『………ぇ?』
───────
”プロイセンが亡くなりました”
嘘だよね…?ギルはあんなに強くて…なのになんで…。
「ねえヴェネ兄」
伊「ん〜?どうしたの?」
「もし、もしも国が亡くなったらどうなっちゃうの?」
伊「それは…国によるかなぁ…。都市として生きてる国もいれば消えちゃう国もあるんだよ」
「そっか…ありがとう」
伊「うん…」
”消えちゃう国もある”か。
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作者名:coco | 作成日時:2021年6月30日 18時