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刀が五振り ページ6

燭台切side

夕餉を食べ終えて片付けを済まして。

僕は長谷部くんの部屋に直行した。

「長谷部くん来たよ」

長谷部「あぁ入ってくれ」

僕は長谷部くんの部屋に入る。

どうせいつものだろうね。

長谷部「翡翠が可愛すぎる……!」

ほら、やっぱり。

燭台切「あはは…顕現して良かったじゃないか。
僕は初めて見たけど確かに可愛らしいよね」

長谷部「お前に翡翠はやらん」

燭台切「取らないよ」

長谷部くんは翡翠江ちゃんの前では口喧嘩ばかりし始めるけど…

本当は好きなんだよね。

いつも惚気けてるから。

ただ素直に慣れてないんだよね……これが前に主が言ってた【ツンデレ】ってやつなのかな?

未だにずっと惚気けてる長谷部くんを見てなんだか恋してるんだなぁ…って思った。

僕らは元は刀で、物で…本来ならこの姿になってない。

つまり、恋することもなかった。

まぁこの姿になれたのも、こうやって恋ができるのも、ご飯を作って食べれるのも、話ができるのも全て主のおかげなんだ。

長谷部くんも主の前みたいになれば良いのに…って思ったけどあれ猫かぶってるんだよね?

じゃあ素を見せてくれてるってことで良いのかな?

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作者名:coco | 作成日時:2021年4月12日 17時

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