10【TH】 ページ10
あっサイちゃんだっ！
今日手伝いに来てくれたのか！
サイちゃんって何だか気になるんだよね
特別な意味はないけど
テテレーダーに引っかかるんだよね何か……
ジミンに言ったら、気のせいだよ！って言われたけどさぁ
何か気になるんだよね…
だって、第一印象のインパクトが大きすぎて気になるなって言う方が無理があるっていうか
しかも、失声症って言ってたし
正直最初は
戦場のような楽屋裏の、慌ただしい状況についていけるのか？
僕達やスタッフさん達に迷惑かけないか？って不安はあった
でも、サイちゃんは初っ端から誰にも聞かずに自分で動けて
しかも、声掛けする必要がない程に先回りしたり、ぶつかるって時もスルッと避けたり
最初の不安はなんだったんだろうと思うような安定した仕事っぷりでビックリした
だからやっぱり気になるなって方がおかしいよね
まずは仲良くなろうと思って
サイさんからサイちゃん呼びに一方的にかえて
サイちゃんが来るたびに、
サイちゃん！ 今日よろしくね！
サイちゃんって担当ヒョンラインでしょ？
僕のはしてくれないの？
サイちゃん！
これおいしいよー！ はい、あーん
サイちゃん！ 手だして！
サイちゃん！ 何で目合わせてくれないの？
ってサイちゃんサイちゃん攻めすると
大抵肩ビクッてなって、怯えた雰囲気を出してきたと思ったら
瞬きする一瞬の隙にスッと僕の側から居なくなるの！
ビックリする程逃げ足が早い
逃げないように手繋ごうとしたら
どっかからスリッパ背中にぶつけられて
誰だって振り向いたら
鬼のような顔したリカヌナがいて…
その隙に逃げられたりの繰り返し
僕大抵誰とでも仲良くなれると思ってたけど、
サイちゃんだけは上手くいかない……
絡めば絡む程、元々からある心の距離がもっと離れてく感じがする
んーあとさぁー何か隠してるっぽくない？
サイちゃん見てるうちに何か隠してるっぽい匂いがしてきたんだよね
リカヌナも何か知ってるっぽい気がするし……
なんだろう……
ゔーやっぱりサイちゃんって不思議な人だ
あー！！
僕気になりだしたら、大変なのに！
妖精さんにサイちゃんに……
コレ仕事に影響ないといいけど……
？「…ヒョナ！ テヒョナ！！
ヤー！ テヒョナ！」
「えっ！何？ジミナ？」
JM「さっきから、何回も呼んでるのに！」
もう影響出ちゃってるかも……
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作者名：ニコニコ | 作成日時：2020年5月22日 1時
