24【YOU】 ページ24
ー何でそんなにみんなから隠れて暮らしてるのー
あーとうとう聞かれちゃったな
聞かれたくないならいつもみたいに逃げれば良かったんだけど
テヒョンさんに追われるようになって気付いたことがある
テヒョンさんはいつも遠くから声をかけてくること
最初は、逃げ放題じゃんバカだなって思ってたけど
毎回同じことする
四次元だろうとさすがに学習すると思ってたのに
やっぱり毎回同じことをする…
でも
ある日、廊下を曲がるときにテヒョンさんも同時に曲がってきて
TH「うわっ！ ごめん！ あっ！ ヤバっ」
って
その後、勢いよく10歩程後ずさりしたあと
TH「あっAちゃーん！ 偶然だね」
って
さすがに気付くよね
テヒョンさんの優しさに
いつも、あたしが逃げやすいようにしてくれてたって
だからかな、その質問に答えてもいいかなって思ったのは
だから
「____から」
TH「へ？」
「君の存在自体が不愉快で堪らないって言われたから」
ビックリした様子のテヒョンさんを無視して話を続けた
当時スタッフとして働いてた芸能事務所に結婚を約束する程大好きな彼がいたこと
でも、ある日突然
【君は見てるだけで本当嫌気がさす 存在自体が不愉快で堪らない
付き合ったのは俺の人生で1番の黒歴史だ 消えてくれ】
と散々罵られて振られたこと
信じてた彼からの突然の言葉だけに
そこから人と深く関わることに恐怖を感じて引き篭りがちになってしまったこと
そんな生活を何年も続けてたら、あたしを心配したリカが
パンPDに掛け合って今の生活になったことを
久しぶりに言葉に出したら当時を思い出して胸が酷く締め付けられる
テヒョンさんの様子をチラッとみると俯いて黙ってるだけだった
だよねっ 重いよね
でも分かるでしょ！ 癖の強い女の話が重いことぐらい
聞いて後悔しただろうけど自業自得よ
TH「ヒヒッ」
は？ 今笑っ…た？
TH「あっ笑っちゃった でも話してくれてありがとう あーやば嬉しくてニヤけちゃう」
ねぇケンカ売ってる？
「ごめん ごめん
でもバカだよね その男
…のプライドも きっとAちゃんに嫉妬したんだろうね」
嫉妬？ ぶっ飛びすぎて訳が分からない____
TH「…僕なら好きな人にそんな想い絶対させないのに
大丈夫 これからは僕が側にいてあげるから」
え…
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作者名：ニコニコ | 作成日時：2020年5月22日 1時
