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急いで走る彼女らに手を振って、読みかけの小説に栞を挟んでバックに仕舞い、安室さんの方を見た

『んで、俺を呼んだのはどこかに連れてってくれるんですか?』

そう問い掛けると安室さんは、ええ、それとお話がありまして…と少し覚悟を決めた様な表情で言うので自分も少し表情を固くする。

『ほう、お話とは?』

「ここでは言えない事なのでまずは僕の車に乗ってくれますか?」

そう言って近くに止めてある白いRX-7の車に指を指した。自分は了承して車の方に行くと、彼は助手席のドアを開けて「どうぞ」と言った。

紳士なんだか乙女なんだか…

車の助手席に乗せてもらい、彼も運転席へと乗って車のエンジンをかける彼に自分は急かすように、ここじゃないと言えないお話とは?と問い掛けた。安室さんは意を決した表情で僕の名前の事です。と言った。

「あれは本当の名前じゃないんです。僕の本当の名前は、降谷零です。」

『…そうなのか、なんでいきなり俺に本当の名前を言ってくれたのですか?僕に言っても意味は無いでしょう?』

そう言ったら安室さん…いや降谷さんは少し頬を赤く染まらせながら微笑んで「好きな人には知っておいて欲しいですし」と言った。

「あと、2人っきりの時は本当の…な、名前で呼んで欲しくて…それで、その…」

目を逸らしてもごもごさせながら言う彼は運転する横顔の時の格好良さとは掛け離れ、少し可愛くってクスッと笑ってしまった

「なっ!わ、笑うな!」

『ごめんごめん、ごもごもさせてる零が面白くて』

「!」

『よーし、なんで偽名使ってるのか教えてもらおうか?』

名前を呼ぶのは少し恥ずかしくて、すぐに話を逸らしてしまった。なんで恥ずかしがってんだ俺。

「え、ああ、俺の仕事は公安なんだ。それでとある組織に潜入しているんだ。」

いつの間にか零がタメ口になっている。これが彼の本当の本性というか、性格なのか。

『成程、それでばれないように偽名を使ってポアロでアルバイトしてると。大変だね』

「まあな、にしてもあまり驚かないんだな」

『そうですか?これでも結構驚いているんですよ?』

まさかこんな近くに公安の人がいるとは思わないだろう。しかもその公安の人に告白されたんだ、これを驚かないなんて流石に無理だ

『あ、そう言えばどこに向かってるんですか?』

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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紅月遼(プロフ) - フィズさん» 応援ありがとうございます。更新は遅いですが頑張って進めますので此からも宜しくお願いいたします。 (2017年4月13日 23時) (レス) id: 8f705f234b (このIDを非表示/違反報告)
フィズ - とっても面白いです。これからも応援しています。頑張ってください。 (2017年4月3日 13時) (レス) id: 7c8bb901a3 (このIDを非表示/違反報告)
紅月遼(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» 更新がいつも遅くてすみません。別に書かないという訳では無いので安心してください。笑 ただこちらにも都合があるので気長に更新されるのを待ってくださると嬉しいです。 (2016年12月21日 20時) (レス) id: 8f705f234b (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - もう、かかないんですか? (2016年12月21日 20時) (レス) id: 481bf25f82 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - 続きが読みたい (2016年12月17日 11時) (レス) id: 315b75c551 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅月遼 | 作成日時:2016年6月28日 13時

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